花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

お国が違えば・・・

2017-12-01 21:47:02 | 七五三
12月に入りました~
年々、月日のたつのが早く感じます。年をとると早く感じるっていいますからね~

七五三の出張着付けはいよいよラストスパート
その一方でスタジオの七五三は年中無休で続いています


さてさて、ここ最近スタジオでは3才イヤイヤちゃんに遭遇することが多く・・・・

「着ない!」「やらない!」「帰る!」

連発

そんな時は、まずは慌てずにじっくり観察するようにしています
ご両親の説得で着てくれるお子様もいますからね

説得フレーズでダントツに多いのが・・・

「後で〇〇買ってあげるから」

ですね
アイスだったり、お菓子だったり、おもちゃだったり・・・・


他にも

「チョコ食べる?」「グミ食べる?」「ジュース飲む?」
「スマホ見せてあげるから」


と、ご褒美ぶらさげ作戦ですね
思えば、私も子供が小さかった頃は言ってたかもな~(遠い目)

ご褒美に釣られるお子様、そんなんじゃ釣られないお子様・・・色々ですね。

ところが、以前出張でご訪問したお客様宅での事
お父様が外国の方でお母様が日本の方。

お嬢様は超可愛い3才ハーフちゃん
しかし、かなり強いイヤイヤちゃん
髪の毛も着付けも全く手が出せない状況になっていました

そこで近くにいたお母様側の日本人のおばあ様が

「クッキー食べる?」

とご褒美作戦開始しようとしたところ・・・


お父様から

「NO

とストップがかかりました。


そしておばあ様に優しく

「クッキーをあげてしまうと、ご褒美がないと頑張らない子になってしまいますから・・・

と流暢な日本語で説明していました。
確かに・・・ごもっともです



「でも、どうするんだろう~」と様子をみていると

お子様を部屋の端に連れて行き、しっかり目を見て何か話しています。
5分位続いた後、お父様が連れてきたお子様は、いやいやが収まり頑張ってヘアと着付けをさせてくれたんです


「一体何を話していたの~~~~っっっっっ

と気になったものの、会話の内容は最後までわかりませんでした。
しかし、そこには親子の何かしらの信頼関係があったと感じました

ご褒美作戦をしなくても、お子様の態度を軟化させる事ができるという場面を目の前で見せていただきました。
お国の違いかもしれませんが、こういうちょっとした積み重ねで自立した大人が出来上がっていくのかも・・と目から鱗の1件でした

ご褒美作戦が悪いとは思いませんが、ご褒美がなくても頑張れるようになる教育って素晴らしいですね
私も見習おうっと

本日のお写真は可愛い3歳さんとお母様
お母様の青い着物とお子様の赤い着物のコントラストがとても綺麗でした
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