花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

着物を知る。

2021-08-20 17:48:11 | 仕事
8月に入りコロナの感染拡大やら、天候不順やらで心配な毎日が続いています

昨夜、外で「どどーん」 と雷のような音がしたのでベランダに出てみると・・・

サプライズ花火~~~



コロナ前は毎年この時期はあちこちで花火大会が行われていましたね
久しぶりに花火を見て「日常」って簡単に失われてしまう事、それ故に大切にしないといけない事を改めて感じました

5分間であっという間に終了してしまいましたが、素敵なサプライズに感謝です
コロナが落ち着いて、普通に花火が見られる日が戻ってくることを心から願ってます



さてさて先月、専門学校の先生から授業で使用する予定の「日本の伝統行事・着物」テキストについてのご相談を受けました
コロナ禍前は毎年夏に浴衣着付け講習でご訪問して、可愛い学生さん達に浴衣着付けを指導させていただいたのですが・・・
さすがに今の時期は大人数の浴衣教室は開催できません


3年前にご訪問した時の写真。懐かしいですね~

そんな中、学校の授業の一環として日本文化についての講座があるので是非テキストの内容をチェックしていただきたいとのお話をいただき、喜んでお受けさせていただきました

内容は、日本の伝統行事と着物の関係や、着物の種類や使用用途など・・・
日頃着付けの仕事をしている中、わかったつもりでいても、いざテキストとして記載すると思うと自分の知識に不安が出ます
学生さん達に間違った知識を持たれないように、内容をネットや書籍で確認しつつ書き入れさせていただきました

着物について向き合うと、改めて「着物の難しさ、奥深さ」を感じます

 訪問着と付け下げの違いは?

 色無地は紋のある無しで格が大きく変わる?

 着る目的によって着物の種類は異なるの?


などなど・・・・
着物を日頃着ない人からすれば、着物の世界は謎だらけだと思います


ちなみに・・・訪問着と付け下げの違いはというと・・・

(訪問着)絵羽(えば)模様が特徴。(着物を広げて後ろから見ると肩から裾まで模様が縫い目で途切れず、一枚の絵のような仕上がりになっている)
(付け下げ)訪問着と同じような場所に絵柄があるが、絵羽模様ではなく全体の柄がつながっていない。訪問着より控えめな印象。




出張着付けのご依頼をいただくお客様からも

「この着物は七五三に着ても大丈夫でしょうか?」
「卒園式にこの着物はふさわしくないでしょうか?」

など、よく質問をお受けします。
ご自身がお持ちの着物の種類がわからない場合も多く、一般の方にとって着物のハードルは高いと感じる事が多いです


文章にすると、着物は格やらTPOやら、敷居が高いイメージがありますが、理解すれば気軽に楽しめる世界です
今回のように若い学生さんにも着物をもっと身近に感じて欲しいし、理解する事で「着物を着てみたい」と思ってくれれば嬉しいですね

そういえば・・・・
先日、パラリンピックのボランティア研修に行った時に、隣に座っていた大学4年生の学生さん。
なんと、学校で「着付け」、それも他装のサークルに入っているというお話でびっくり

若いのに着物に興味を持って、人に着せる勉強をしている学生さんもいる事を知り、とっても嬉しい気持ちになりました
今度、会った時にもう少しじっくりお話したいですね
就職先は決まっているそうですが、将来着付け師さんになるかもしれないでの、お名刺渡しておこうかな・・と(笑)


今回のお仕事を通じて着物の知識と向き合う事で、今後はもっと着物を身近に感じてもらえるようなお仕事も出来たらいいな~などと、新しい目標もできました
夏が終わるといよいよ七五三シーズンがスタートしますが、今年もたくさんの人に着物の楽しさを知って欲しいと思っています




花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです

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