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歴史都市・京都には
当然のことながら
石碑が多い。
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池田屋騒動や龍馬暗殺など
事件現場を示す石碑はもちろん、
歴史上の人物の邸宅跡
を示す石碑なども。
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冒頭の写真は、
堺町通蛸薬師上ルにたつ
江戸中期の思想家
石田梅岩の邸宅址の石碑。
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下は、その石田梅岩の
「都鄙問答 」の現代語訳。
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「『都鄙問答』は 松下幸之助氏が座右の書 とし、
「経営や仕事に行き詰まったら読みなはれ」
と他の人にも勧めていたといいます。
また、京セラ創業者の稲盛和夫氏 も
「石田梅岩が私に与えてくれたものは計り知れない」と述べ、
福沢諭吉や渋沢栄一にも大きな影響を与えています。
しかし『都鄙問答』は原文が難解で、
現代人に読まれる機会は限られていました。
本書は史上二冊目となる全文現代語訳。
江戸期、石門心学の創設者・石田梅岩が
門弟や士農工商の枠を超え、
多くの人と交わした問答が収録されています。
「人はなぜ祈るのか」「人の性は善か悪か」
といった根源的な問いに始まり、
商人の心得、読書の仕方、
息子を医者にと考えている親への助言など、
そのやりとりは示唆に富みます。
不正な手段で儲けることを厳しく戒め、
「正直な商人道」を貫くように
と説いたその教えは
「日本のCSR(企業の社会的責任)の原点」として、
今日高く評価されています。
企業のあり方が問われる現代こそ、
『都鄙問答』の精神を学び直す
絶好の機会と言えるでしょう。
石田/梅岩
1685~1744年。江戸中期の思想家。
石門心学の始祖。
丹波の人。本名、興長。小栗了雲に師事。
実践的倫理思想をわかりやすく説き、
町人層に歓迎された 」(内容)
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( 追記 )
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下に掲げたのは、
「石碑道楽」を自認されている
伊東宗裕という方の書かれた
「京都石碑探偵」。
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こういうライフワークが
成り立つのも、
京都という街の魅力 !
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