老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

公開70周年記念 映画『羅生門』展

2020年10月03日 | 京都と映画・DVD・CD



「 『羅生門』から新たな歴史が始まった。

1950年8月26日の劇場公開以降、

日本映画の水準の高さを

世界に知らしめた傑作『羅生門』。

企画から撮影、宣伝公開、世界展開にいたるまで

色褪せることのないその魅力を多角的に徹底解剖。

これまでにない規模でその全貌に迫る。

掲載図版はオールカラー。

世界初紹介の資料、多数収録 !

◆第1章企画と脚本 

のちに名脚本家となる橋本忍が

デビュー前に書いたシナリオが、

映画『羅生門』になるまでには多くの変転があった。

芥川龍之介作品への着目から始まったアイディアが

映画の企画となり、

ひとつの映画シナリオへと結実するまでを

橋本忍による「羅生門物語」や

黒澤自身による創作ノート・メモ、

またプロデューサーの本木荘二郎による

企画シナリオなどを中心に紹介。

映画『羅生門』の誕生に迫る。

◆第2章美術 

『羅生門』は、

2つだけのセットとロケーションという

一見安上がりな企画であったが、

羅生門のセットは

撮影準備中に黒澤明のイメージが膨らんで、

通常の予算を上回る巨大なものとなった。

本章では製作時から話題となっていた

映画美術に焦点を当てる。

◆第3章撮影と録音 

太陽に向けられたキャメラや

近隣の水道を止まらせるほど大量の水を使った

雨のシーンなど、

『羅生門』の撮影は多くのエピソードに彩られている。

本章では、撮影の宮川一夫、

スクリプターの野上照代の撮影台本を使った

新しいデジタル展示の試みやスナップ写真、

また野上照代・紅谷愃一の

最新インタビューを交えながら、

『羅生門』の撮影の秘密に迫る。

◆第4章音楽

『羅生門』前後の黒澤作品の音楽を手掛けた早坂文雄は、

優れた作曲家というだけではなく、

黒澤監督の創作活動にも影響を与えた盟友であった。

有名なボレロ形式のテーマの楽譜スケッチなど、

早世した天才作曲家が残した貴重な資料を通じて、

映画の構成を活かした早坂独自の創作術に迫る。

◆第5章演技 

三船敏郎と志村喬の撮影台本を中心に、

限られた登場人物と複雑な構成を持つ

『羅生門』を成功させた俳優たちの多大な貢献に着目。

京マチ子旧蔵の写真アルバムや

スタジオ撮影のスチル写真も収録。

◆第6章宣伝と公開 

初公開からヴェネチア国際映画祭受賞後の凱旋上映や

リバイバル公開など、国内上映の軌跡を紹介。

特に劇場公開オリジナルポスターや

公開直前に開催された特別試写会など、

金獅子賞受賞前の『羅生門』を伝える貴重な資料は必見。

◆第7章評価と世界への影響 

1951年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞は、

世界が日本映画を“発見"したと同時に、

日本映画界が世界に通用する

自らの実力に気づくきっかけとなった。

本章では、ヴェネチア映画祭出品の経緯とともに、

受賞後の反響と現在まで続くその影響を

アメリカを中心に多角的に紹介する。

また、各国で制作された

『羅生門』の貴重な海外版ポスターや宣伝材料を収録。

『羅生門』の卓越した国際性に光を当てる。

収録ポスター制作国(*国名は制作当時)

アメリカ、イギリス、イタリア、

西ドイツ、スウェーデン、

ポーランド、チェコスロヴァキア


【目次】

ごあいさつForeword

作品情報

図版

第1章企画と脚本

第2章美術

第3章撮影と録音

第4章音楽

第5章演技

第6章宣伝と公開

第7章評価と世界への影響

黒澤明『羅生門』の空間と構成北村匡平

IT-One Quest開発の経緯株式会社アイ・ティー・ワン

図版一覧              」(内容)

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