くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

選り好みは不利!

2010-11-24 23:59:59 | つれづれなるまま
一昨日に続き、就活ネタをもうひとつ。

10月現在の、来週卒業予定大学生の就職内定率が、
過去最低の57.6%だったと発表されました。

確かに、従業員数1000人以上の大企業の求人倍率は0.63%で厳しい状況ですが、
その一方で、従業員数1000人未満の中小企業の求人倍率は1.0倍、
従業員数300人未満の企業に限定すれば、4.41倍、
全体の求人倍率で見れば、1.28倍であるという調査結果もあります。

今のところ、決して求人数が就職希望者を下回っているというわけではなく、
いかに、学生の大企業志向が強いかを表した数字だといえます。

長く続くこの不況と、そのあおりを受けた親の背中を見て育った世代にしてみれば、
できるだけ倒産の危険の少ない、安定した大企業に就職したいと思うのは当然です。

しかし、日本には従業員数100人以上の企業18800社であるのに対し、
従業員数が1000人以上の企業は、わずか2000社程度しかありません。
                      (平成18年経済産業省企業活動調査)

今年度の民間企業への就職希望者は45.6万人だといいますから、
大企業にこだわっていたら職に就けないことは明らかです。

昔は、「五体満足なら選り好みをせずに働け」と言われたものです。
少なくとも私は、昭和ヒトケタ生れの親からそう言われてきました。
「やりたい仕事を探すこと」よりも、「まず働け」と。

「自分がやりたいことを探すために留年する」
「やりたい仕事でなければ就職したくない」
そんな学生が増えているような気がします。

1980年代頃からの、偏った個性尊重教育が、
「自分のやりたいこと」や「やりがい」ばかりを優先する
価値観に変えてしまったのではないでしょうか。

それとも「五体満足なら選り好みをせずに働け」というのは、もはや暴言なのでしょうか。

しかし、これだけははっきりと断言できます。
終身雇用制度が崩壊し、転職はごくあたりまえのものになりつつあります。
大学卒業後、就職経験のないままの二年目、三年目の就活は圧倒的不利になります。
どんな小さな会社でもいいから一旦就職し、
やりたい仕事があるなら、それから転職という形をとったほうが遥かに有利です。

異論はあるかもしれませんが、
まだまだ日本の会社は、そういう会社なのです。



「古代メキシコ・オルメカ文明展」に行きました

2010-11-23 22:30:45 | お出かけ
「古代メキシコ・オルメカ文明展」に行ってきました。
場所は池袋サンシャインシティの古代オリエント博物館。

オルメカ文明は、紀元前1500年頃にメキシコ湾岸の密林で栄えました。
巨石彫刻やヒスイなどの精緻な加工技術、ピラミッド神殿をつくる建築技術を持ち、
それらはその後、高度な都市文明を形成したマヤ文明に引き継がれたといいます。

   
入り口ではオルメカ文明のシンボル「巨石人頭像」がお出迎え。
ここだけは「写真撮影可」です(クリックで拡大)。

文明を築いたのはアジア大陸からベーリング海峡を渡り、
アメリカ大陸を南下したモンゴロイドの人々であると考えられています。
そう言われてみると、「巨石人頭像」の顔にもなんだか見覚えがあるような・・・

すでに彼らは暦をもっており、それはマヤの高度な暦法の基になったと考えられています。
展示では、「2012年12月23日に世界が終わる」という終末論のもととなった、
マヤの長期暦についてもちょっとだけ触れています。

5125年を一周期とするマヤの長期暦では、現在は第5周期にあたるとされています。
マヤではひとつの周期が終われば、また新しい周期が始まると考えられており、
現在の第5周期の終わりが、2012年の12月23日にあたるということです。
マヤの長期暦は、ノストラダムスの「予言集」のように、
未来の出来事を予言しているわけではありません。

マヤ文明は有名ですが、その源流となるオルメカ文明となると、
まだ解明されない謎が多く、あまりなじみもありません。
そういう点では、ホンモノのオルメカの遺物を見ることができる貴重な展覧会です。

でも、もっと興味が惹かれたのがこのチラシでした。
  (クリックで拡大)
来年開催される「古代ギリシャ展」
古代ギリシャからローマに至る時代にはとっても惹かれます。
中学時代に星に興味を持ち、高校で世界史を選択したのも、
すべて古代ギリシャ・ローマ時代への興味が原点です。

いまからとっても楽しみです。



就活50連敗の理由

2010-11-22 23:59:59 | つれづれなるまま
10月現在、来春卒業予定の大学生の就職内定率が、
就職氷河期を下回る過去最低の57.6%だったと発表されました。

報道番組のインタビューで就活学生たちは、
「50社にエントリーシートを送ったのに、1社も会ってもらえなかった」
「これだけ書類を出してもだめだと、さすがに落ち込む」
などと口々に言います。

こんな就活学生の言葉に、違和感を感じざるを得ません。

就職は先着順や抽選ではありません。
どこか1社がダメだと判断するようなエントリーシートは、
他の多くの企業でも同じように判断されていると考えるべきです。
就職活動に「数打てばあたる」の原理は当てはまりません。

特に学生の間で勘違いの多い自己PRが、
「部活動で幹部をやっていたから、リーダーシップがある」
「中学時代から大学まで運動部に所属していたので、体力と根性には自信がある」
などといった、一見もっともそうだけれど、
実は論理が飛躍しすぎた根拠の乏しい自己分析だそうです。

人事の採用担当者は年間に何千人もの書類を審査し、何百人もの学生と面接します。
しかもそれを何年も続け、採用した後の評価まで追跡します。

そんな採用担当者は、
部活動のリーダーだったからといって、リーダーシップがあるとは限らないし、
運動部にいたからといって、それが仕事上のストレスやプレッシャーに強いかどうか、
などとはあまり関係がないことなど、先刻ご承知なのです。

さすがに志望動機は、企業にあわせて相応に変えるでしょうが、
自己PRは、概ね同じ内容を書いているのではないでしょうか。

だから、50社連敗する者がいれば、、
50社ほとんど連勝する者がいることも、なんら不思議なことではありません。
連敗は不況のせいではないのです。

連敗している就活学生は、
エントリーシートの見直しを勧めます。



いよいよ最終回「龍馬伝」

2010-11-21 21:24:23 | つれづれなるまま
今年の大河ドラマは、
なんだか男たちが一年中、大声を張り上げているだけのドラマでした。

史実と違う点やありえない演出にだんだん興ざめし、
武市半平太が投獄されたあたりからつまらなくなったと思いながら、
それでも結局、一年間見続けてしまいました。

来週はいよいよ最終回。
瀕死の龍馬が延々と能書きをたれていたり、
今わの際に龍が天空に舞い上がる、などといった展開にならないことを願います。

「義経(2005年の大河ドラマ)」の時は、最期に白馬が天空に駆け上がっていきました。
わが家では、いまだに語り草となっている「興ざめなラストシーン」の№1です。



民主党を貶めている者

2010-11-21 09:28:58 | 政治経済のことも考えよう
結局、民主党は大臣になれなくて自民党を飛び出した議員と、
批評はできるけど実践はできない評論家の集まりに過ぎませんでした。

「元気な日本を復活させる」なんてキャッチフレーズがありましたが、
いまとなってはあまりにもブラックすぎます。
国家も会社も、リーダーに元気がなくて、どうして前に進むことができるでしょう。

事業仕分で民主党議員が廃止・見直しをした予算の復活を、
民主党の政務官が認め、継続を主張する。

民主党幹事長が議員報酬の削減を提言すれば、
民主党議員みずからが反対を主張する。

民主党の存在意義を貶めているは、閣僚だけではありません。
たった一年前のことなのに、多くの民主党議員は、
なぜ国民の多くが民主党に投票し、政権交代を望んだのか、
すっかり忘れてしまっているようです。

しかも、民主党議員から出てくるのは、
民主党が作った予算を民主党が仕分けるのは不自然とか、
議員報酬を削減されたら、私設秘書の給与まで賄うことができないとか、
国民にとっては何の説得力もない稚拙な言い訳ばかり。

そのくせ、税金バラマキ政策の財源確保のためには、
国民生活の負担を増加させることなど何の躊躇もしていないようです。
「国民の生活が第一」が聞いてあきれます。