今回の中国漁船の領海侵犯では、
中国嫌いの日本人がどれほど増えたことでしょう。
これまで、「好きでも嫌いでもない」という人の多くが、
「嫌い」に転じたことは間違いないでしょう。
50年後には、日本を中国の自治区にできると
本気で思っている中国政府にとっては、
日本人が中国をなんと思おうが、どうでも良いことでしょうが。
韓国では、領海を侵犯して違法操業する中国漁民の拘束が、
年間に約5000人もあるそうです。
しかし、今回の日本のような大きな騒ぎにはなりません。
これは、いかに中国がいまだに先の大戦の遺恨を抱き続け、
日本という国を敵性国家視しているかのあらわれでしょう。
古くから朝貢し、属国扱いの韓国が何をしても中国の面子は揺らがないが、
恨み骨髄の日本が、中国の面子を潰すのは我慢ならないということです。
今回の事件で、中国は北朝鮮と変わらない「ならずもの国家」であること、
大きな経済成長を遂げても、民主主義国家とは明らかに違う、
一党独裁国家であることを多くの日本人は実感したことでしょう。
アメリカ政府は「釈放は適切な判断だった」と評価していますが、
それは自国の利益にかなっているということに過ぎません。
尖閣諸島問題で米中貿易にまで影響が及んだり、
最悪の場合、安保条約の発動の決断を迫られるのは、
アメリカとしては迷惑だというだけのことです。
外交とは、いかに自国の主権と利益、すなわち国民を守るかということです。
「大人の対応」も「子供の対応」もありません。
アメリカ政府の評価を真に受けて、
「日本は大人の対応をした」と自慢する民主党議員は、
国政から去ってもらいものです。
彼らに日本国民を守ることはできません。
おっしゃるとおりだと思います。今回の事件を教訓に工場の海外進出はインドやベトナム、カンボジアなど周辺諸国に、また、レアアースやレアメタルに頼らない新技術を開発するなど、中国に頼らない日本経済の転換が必要だと思います。
中国のショーウィンドウである上海や香港を見て、日本人は中国のことを我々と同じような国だと思い違いしてしまったような気がします。