くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

「しつけ」とは?

2012-07-19 23:08:37 | 子育て
「しつけのつもりだった」
幼児虐待の親が逮捕されるたびに口にする言葉です。

しかし、「しつけ」は親の思い通りになるように
子供を育てることではありません。
「しつけ」とは、子供が大きくなったときに支障なく社会生活できるよう、
「がまん」や「思いやり」、「協力」や「公序」といった心を育てることです。

肉体が一朝一夕に成長しないように、
心もまた時間をかけなければ健全に育っていきません。
また、心を育てていくものである以上、
罰を与えたりや説教したりして身につくものでもありません。

「しつけ」の第一歩は、まず家の中にルールを作ることです。

「朝のあいさつ」でも、「食事中はテレビを消す」でも、何でも良いのです。
どんな小さなことでもかまいません。
もっとも大事なことは内容ではなく、それを親も一緒に守るということです。
そうすることによって子供は親を信頼するようになります。

子供は家庭内のルールを守ることから小さな「がまん」を身につけ、
次第に大きな「がまん」ができるようになり、
やがて家の外にあるルールを守る心が育っていくのです。

また、小学校の高学年にもなれば、
子供は「なんでウチだけ?」「みんなやっている」といった不満が出てきます。
そんなときは、「よそはよそ。ウチはウチ。ルールとはそういうもの」でいいのです。
そもそも、みんなと同じでよければ、世の中にルールなんて存在しません。

子育ては、親も一緒に成長することが不可欠です。
子供にがまんをさせるなら、親も一緒にがまんをし、
子供に勉強をさせるなら、親も一緒に何かを勉強する。

それは子供のためだけではありません。
親である自分自身のためでもあるのです。
なぜなら、それは子供が成長したときに、
必ず年老いた親(自分)に跳ね返ってくることだからです

もし、親が子供だけに何かを強いて、
自分は勝手気まま野放図にしていたら、
やがて子供も親に対して野放図に振る舞う人間になるでしょう。



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