「富岡製糸場と絹産業遺産群」が6月21日に世界文化遺産に登録されました。
登録に先立つ4月26日、ユネスコの諮問機関であるICOMOSによって登録の勧告があり、
富岡製糸場にはどっと観光客が訪れるようになりました。
その一週間前、まさかこんなに大騒ぎになるとは思いもよらず、
たまたま富岡製糸場を訪れていました。
正門を入ってすぐの「東繭倉庫」明治5年(1872年)建築。
建物内は資料館になっています。
「東繭倉庫」の建物内の資料展示。
「操糸場」の内部。往時の様子がそのまま残っています。
現在、建物内部を見学できるのは「東繭倉庫」と「操糸場」の二棟だけです。
「ブリュナ館」明治6年(1873年)建築。
養蚕指導者として雇われていたフランス人、ポール・ブリュナの住居。
工女さんたちの寄宿舎です。
「西繭倉庫」明治5年(1872年)建築。
閑散とした富岡製糸場としては、おそらく最後の機会でした。
今年(2014年)2月の大雪で、残念ながら乾燥場などの建物が倒壊してしまいました。
場内には貴重な明治期の遺構がたくさんありますが、そのほとんどは内部公開されていません。
世界文化遺産に登録され、多くの観光客が訪れるようになってしまったいまでは、
建物保存の見地からも、内部公開はますます難しくなったのではないかと思われます。
公開エリアが拡大するのであれば、是が非でもまた行きたいと思います。