「座右の銘は何ですか」
「あなたの愛読書は何ですか」
「あなたが尊敬する歴史上の人物は誰ですか」
経済誌などのトップインタビューでよく見かける質問です。
年功ではなく、
自らの実力で出世していくような人には、
とっさにこのような質問をされても、
その場ですぐに答えられるという共通点があるようです。
社長(トップ)に限らず、組織のリーダーに就くような人は、
何もこのような質問を想定し、事前に回答を準備するわけではありません。
このような人は、若いときに同じような質問をされても、
やはりその場ですぐに答えられるのです。
もちろん回答の中身は、
そのときの年齢や立場に応じて異なることもあります。
けれどもこのような人たちに共通しているのは、
「とくにありません」とは決して答えないということです。
要するに、組織のリーダーに就くような人は、
それだけ日頃からいろいろなところから知識を吸収し、
見聞を広め、さまざまなことを考えているということでしょう。
必ず「生きる上で指針となるものがある」ということです。
「家の本棚に並ぶ本の背表紙を見れば、その人がどんな人かわかる」
これは、しばしば言われることです。
経済誌などでのこのような質問は、ダテじゃないのです。