長さんの築きノート

日々の小さな反省、気づいたことを記録し、なりたい自分を築くために

黒大豆をたんぼの畦(あぜ)に植えてみよう!!

2017年05月30日 | 一般常識
以前黒大豆は、他の青大豆と同じく「畦豆(あぜまめ)」と呼ばれ田んぼの畦で栽培されていました。

その理由は

大豆にとってはこの田んぼの畦が最高の栽培環境だということは、今も変わらないと思います。

それは、、、

大豆の生態と畦の環境がマッチしているからです。

1)大豆の発芽にとって過湿はよくありません。

豆が水分を吸いすぎて腐ってしまうからです。

その点、田んぼの畦は最適です。

また、畦は肥料などで肥えていないのは更に良い点です。



2)花が咲く時期から大豆は、大量の水が飲みたくなります。

その頃、畦に伸ばした根は田んぼの水を飲み放題ですから、最高です。



3)種の熟成・乾燥期には、稲刈りも終り田んぼには水はなく、風通しもよく最適です。

また、田んぼのお米にとってもいいみたいです。

大豆の根が畦を守ってくれるので、田んぼ自体の保水力も上がるような気がします。

つまり、大豆を育てるなら、田んぼの畦で一本ずつ植え、のびのび育てるのが一番素直でいいと思います。


1.種まき

何といっても,発芽した時に空から襲うカラスや鳩の攻撃からの防衛が大切です。

少しでも新しい芽が地面から覗かすと,どこで監視していたのかカラスや鳩が早朝にやって来て,残らず掘り出して食べてしまうことがあります。

この対策の為に,畑に一辺5㎝ほどの格子状の点に種を整然と並べ,棒で地面に押し下げて蒔き,上から土をかけ,その上に新聞紙を敷き,更にネットで覆います。


2.双葉の成長と覆いの除去

1週間もすれば,新しい芽が地面から顔を出し,新聞紙を下から押し上げます。

双葉が開いた段階で,上部の覆いを全て取り除きます。

その時は,一瞬頼りなさ気に見えますが,双葉が完全に開くとカラスなどの野鳥が攻撃してくる危険性は無くなります。



3.丸い形の本葉

やがて厚みのある双葉の先の芯が成長を続け,薄い丸い本葉が出てきます。



4.クローバ形の本葉の確認と芯切り=しつけ

丸い本葉を残して芯は更に成長を続け,クローバ方の本葉が出てきます。



この次の作業が,実の成り方に大きな影響を与えることになります。

せっかく出てきた本葉を含む芯を爪で摘まんで切り落とすのです。

これは黒豆に対する大切な<しつけ>と呼びます。

この時期に,タイミングを失しないで芯を摘まれた黒豆は,この時受けたストレスにより生きる力を倍加させ,残された丸い本葉の付け根の部分から新しい二つの芽を出します。

多くの人実際に健気にも発芽してきた芯を摘もうとすると,せっかく生きてここにある若芽を摘む罪悪感からか,思わず躊躇してしまいます。

分かっていても中々できない人が多いのです。

芯を摘まれた上に,暑い日差しの畦に植えられた苗は,葉がしおれ,時に丸い双葉が枯れてしまうこともあります。



水断ちされた豆は,水を求めて根っこが地下へ深く伸びようとしている時期であり,この時葉が枯れてしまっても,茎が青くしっかりしていれば,1週間もすれば新しい二つの芽が成長を始めます。



こうして,丸い本場の付け根から生まれた若い芽は,厳しいストレスに耐え,大きく成長してゆきます。

このストレスを経験した豆こそ,深く地面に根を張り,新しい枝に多くの花を咲かせ,重いほどの鈴なりの実をつけるのです。



こうしたストレスを経験しない豆は,身の丈ほどにまで高く成長し,青々とした葉をつけますが,根っこは浅く,実の数は驚くほど少ないのです。

しつけをしなかった豆は,好き放題に成長し,結局使い物にならないものになってしまいます。




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