暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

こえる

2021年11月25日 | 古民家
 呪文みたいに聞こえる言葉や鳴き声でも・・・
目の前の口や目の表情に・・・グルグルと動きまわる姿を見ると、楽しいのか悲しいのか・・・
なんだか頑張って知ろうと・・・いろんな手立てを考えます・・・。
赤ちゃんが泣く姿に・・・
お腹が減っているのか、オシッコなのか・・・
あまえたいのか・・・どこか痛いのか・・・
言葉は通じなくても・・・
公園で出会った子供達が、自然と遊び始めるのと同じように・・・
言葉を越えた関りが・・・生まれて来るんだと思います・・・。

仕事は見て覚える・・・時代錯誤で、時間のかかる文化でも・・・
体で覚えた一生の宝物になります・・・。
自分の時間が取れないと・・・職人の世界から離れるもの、時代の流れかもしれなくて・・・
サラリーマンの農家さんが育たないように・・・自然や生き物を相手の仕事に、余裕のある時間は少なく、魅力的ではないのかも・・・。

代々続く家系に生まれ・・・世襲する仕事もあれば・・・
好きで、伝統の世界に関わろうとする若者もいて・・・
古民家を修繕するには・・・余計な苦労を請け負うけれど、ただ組み立てるだけの作業よりも・・・
造り出す楽しさも・・・面白さもあって、好きこそものの上手なれ・・・
の言葉が浮かぶ世界だと思う・・・。
説明出来ない、何か特別な魅力が伝統の世界にはあって・・・
言葉を越えた多くの出会いが、残っているんだと思います。


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ひとり

2021年11月24日 | 古民家
 アングリと口を開けて・・・低い空に駆けて行くと・・・
ねずみ色の中から白い雪が生まれて来るのを口で受け止め・・・
冬の始まりを感じていた・・・。
良く見れば・・・綺麗でも無く、おいしくもない小さな粒でも・・・
雨とは違う特別な感じがして・・・
大人にしてみれば、厄介な冬の足音に・・・
ただ笑顔が転がっていた姿を見て・・・楽しみを分けてもらっていたのかも知れない・・・。

板を敷き並べた上に・・・漬物石くらいの石を載せている屋根を見ると・・・
茅葺の屋根にしても・・・良く考えられているようで、多くの手仕事が大切だと思える造りになっていて・・・
自然の力を借りる暮らしには・・・地域の手助けが大切になって来るのを感じます・・・。

毎日の暮らしや・・・突然向けられる災害も・・・
多くの力が無ければ、乗り切れない暮らしの繋がりがあると思います・・・。
すべてが平等とはいかなくても・・・普請、と言う想いが暮らしを支えて来た社会は・・・
地域を守る手立てとして、古くからいろんな職業の中で培われて来た考え方です・・・。
人との関わりが希薄な時代がずいぶんと続いて・・・世代が変わり見直されては来ていても・・・
大きく広がるには・・・まだ一人で大丈夫、と思える暮らしになってしまったからなのかも知れません。

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町造り

2021年11月23日 | 古民家
 猫が気まぐれに通り過ぎて・・・犬は、我が物顔に引かれて・・・
大人も子供も、外人さんも・・・いろんな顔が通り抜ける・・・。
町中も・・・商店街も、参道も・・・ワサワサと人が行き交えば・・・
暮らしている人も・・・訪れた人も楽しそうに、町は生きているような気がする・・・。

食い扶持を減らすために・・・子供は奉公に出る・・・
古い時代の、貧しい時代だった出来事と思うけれど・・・
少し自然が悪戯をすると・・・モノも人も右往左往するのに、時代は関係なく・・・
人にはどうにも出来ない事態が押し寄せてきます・・・。

森から頂いた木材を・・・大切に扱い、何度も移築や再生しながら使われて来た繋がりが・・・
この数十年で、ゴミのように扱われて・・・100年も使い続けられない住まいに取って代わられる・・・
町も人も、変化するのを喜んでは来たものの・・・生きる町とは違う寂しさが漂う気がして・・・
魅力ある地域や・・・住む人が誇れる町とは違う姿に変わるのは・・・
変わらない文化が・・・生きる町造りだと、気付いていないからかも知れない。


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気まぐれ

2021年11月22日 | 古民家
 パタパタと屋根を奏でる雨の音は・・・時に悲しく、時に美しく・・・
物語を彩る、たとえに使われるけれど・・・
目の前に来ると困りもして・・・来ないと早く来ないかと思う・・・
カッコよく決めたいアイテムにもなって・・・楽し気な場面にも使われて・・・
自然の恵みには、無くてはならない・・・気まぐれ者なのに・・・
とても人気者で・・・厄介な存在です・・・。

自然の動きに、自然の暮らしは翻弄されて・・・
作物の出来・不出来は・・・長年の経験で過ごす伝統が手助けしてくれて・・・。
住まい造りも・・・天候で左右されて、思い通りに計画が進むことはなくて・・・
昔ながらの素材を使っての手作業は・・・既製品を使っての住まい造りよりも時間が掛かり・・・
乾燥させてみたり・・・細かな部材加工をしてみたりと・・・
思い通りに進ませてはくれません・・・。

土づくりは1年・・・木の乾燥は最低でも2~3年は必要で・・・その都度用意をお願い出来ても・・・
加工や組み立てには、さらに1~2年は必要になってしまい・・・
だから・・・昔ながらの住い造りは、敬遠されるのですが・・・
時間をかければ・・・その分、一緒に過ごせる時間が長くなります・・・。
空き家にならない・・・してはいけない住まい造りと、地域の在り方があるんだと思います。
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結ぶ

2021年11月21日 | 古民家
 狭い路地をコロコロと・・・小さな体を隠して走り回る・・・。
社宅の間の、大したことの無い広場で遊ぶ時間は・・・
男の子も・・・女の子も入り混じって、缶蹴り・に陣取り・かくれんぼや、あやとり・・・
石や空き缶・・・みんなで持ち寄った輪ゴムがあれば、いくらでも遊んでられる・・・。

日も傾き・・・窓が色づく時間に、人の流れも家路を急いで・・・
一日の終わりが近づいている・・・
終わりの無い輝く街が、豊かな暮らしなのか・・・
灯りの下・・・食卓を結ぶ時間が大切なのか・・・。

こじんまりとした住まいでは・・・家族の暮らしが混ぜこぜで・・・
お兄ちゃんもお姉ちゃんも一緒で・・・お父さんとお母さんも一緒で混ぜこぜで・・・。
そんな暮らしが小さな頃から続く時間は・・・なんだかとても大切な気がします・・・。
文化が違えば、違った暮らしもあるけれど・・・気候風土に合わせた住まいがあり・・・
家族とのあり方も・・・住まいの造り方もあって・・・
住み継がれて来て・・・残されて来た伝統が、見直されているんだと思います。
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