日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

人生、痛恨の一言

2005年09月13日 21時22分27秒 | 応援します!この人生!
青字部分は、毎日新聞2005/09/13夕刊、憂楽帳(塩田敏夫)概略で引用

随筆家、岡部伊都子さん(82)が、婚約者だった木村邦夫さんを戦場に送り出す時、木村さんが「この戦争は間違っている」と岡部さんに告げた時、岡部さんの返事は、「私なら喜んで死ぬ」と返した痛恨の一言だった。木村さんが沖縄戦で死亡。あの時代に勇気を持って、自分の考えを語った若者がいて、岡部さんは、痛恨の一言だったことを胸に刻んで生きてきた。後日談として、その記事(2005/06/22朝刊)を見たことで、戦後60年も経って岡部さんの思いが最愛の婚約者の親類に伝わった。木村邦夫さんの兄の娘と孫から手紙をもらった喜びが溢れている。その手紙には、「あの難しい時代に正直に自分の気持ちを表現できた木村さんを誇りに思う」と、そして、木村さんを愛した岡部さんへの感謝の気持ちが綴られていた。

「人生長生きするほど恥多し」と言いますが、3~4歳までは可愛い罪のない時代です。「七つ八つは憎まれ盛り」と、言葉が自由になっていくと、覚えた言葉を駆使して、もちろん相手のことを思う気持ちは全くありませんので、言いたい放題です。この時代「畦の草まで憎む」といいますから、余程憎たらしいものなんでしょう。ただし、我が子を除いて。人生を重ねてきますと、痛恨の一言やちょっとした行動が、人を傷つけたりしていることでしょう(気付かなくてとか、後で大反省する場合もある)。ましてや、人生も就職などで、損得が絡んできますと随分非常な無礼な振る舞いもあったことでしょう。反省もするが繰り返しもするのが凡人の浅はかさでしょう。今日は大反省の日でした。