日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

頑張る人

2011年02月16日 18時48分44秒 | 残日録
今日、姫路城に行った。

よわい「古希」(「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」古希は70歳。多くの人が50歳前後で死んでいた江戸時代によく理解された言葉だが)にもなると、気力は少し残っていても、体がついて来ん。
そんなときに、「動かないことがボケの始まり」や「趣味を忘れる」、「外出をいやがる」と言われると・・・つらいものがある。老いたものだ。あんなに遊びに結びつく外出が大好きだったのに・・・。

気力を振り絞って姫路城に行く。カメラ2台と三脚を自動車に積み込んで・・・・。改修中の姫路城への観光客はパラパラ程度であった。おまけに、その天守閣を真近に見られるエレベーター工事やトイレの工事や通行路の工事が同時に行われていて、多くの人出を待つ時期で見学できる範囲も極端に狭くなっていた。

少し雲もあったが、定点撮影と正面画像を「RAW画像」で写して、少し加工をしてみた。なんとか冬景色らしいものになったので「姫路城の秘密Ⅱ」を更新した。

今、テレビで、「地デジ」変換とやらで、UHF波でデジタル放送になるので、受像機の購入を急かされているが・・・・。昔は、田舎ではUHF波で見ていたので、同アンテナを立てていたのに・・・・(勿論、アナログ波だが)。地域の有線テレビに加入することになる。

携帯だって、その空き周波数帯に移動するらしく、「機種変更をせよ」との通知。なにもかも、老いの身には解せないなあ!静かに死なせてくれそうにない。これも「どうせ・・・・」と急かされて、今日、安いもので機種変更した。(電話とメールだけできればいい)流行の「ipod」などは「お呼びでない」のだ。


節分

2011年02月03日 19時47分47秒 | 残日録
今日、節分(せつぶん、今も「せちぶん」と言うところあり。正月料理は「お節」(おせち)なのだから同じ)

今日の夕食は、巻き寿司だった。

老夫婦家庭にとっては、鬼も用意できないし、豆まきだってしない「節分」だった。しかし、付近のスーパーや少し高級な食堂などで、巻き寿司が、売り出されて賑わっているのにつられて、買ってきた。巻き寿司の好みは、寿司米(まい)にあるので、好みの店で買うことになる。少し甘みが多いのがいい。ネタは、アナゴが大きくて柔らかいのが好みだから・・。

おせち料理も、だじゃれのようなものだから「黒豆」(黒くなるまで、まめに働く)「くわい」(よく芽が出る)「こぶ」(よろこぶ)「えび」(腰が曲がるまで長生き)・・・・。節分も似たようなものだ。四節季(立春、立夏、立秋、立冬)の前日が節分だが、立春の節分のみが生き残った。
節季の変わり目は、世に邪気(鬼)がはびこるので、豆(魔滅)で追い払うのだ。

ところが驚いたことに、鬼追いも一様ではない。京都・福知山市の「大原神社(おおばら)」や黄檗宗の「東福寺」などは、「鬼は内、福は外」(神社に鬼を招いて、庶民に福を)だし、奈良県の神社や寺に至っては、「福は内、鬼は(も)内」が、かなりある。よく初詣に訪れる岡山の吉備津神社は、「ほら吹き神事」・・・・・・。

かくして、あまり変わり映えのない日常に、ひとつの行事が加わって、日常が少し揺らぐのが、うれしいのだ。