日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

一生の不覚!

2008年04月29日 19時09分43秒 | 残日録
岡部伊都子さん(1923~2008、85歳)逝く。

【岡部さんは戦争中、婚約者を沖縄戦で亡くしている。婚約した日に彼、木村邦夫さんは「自分はこの戦争は間違っていると思う。自分は天皇陛下のためには死にたくない。君や愛するもののためなら死んでもいいが」と告白した。その時、軍国少女だった岡部さんは「私なら喜んで死ぬ」と言った。そうして大阪駅で見習い士官として出征していく婚約者を日の丸の旗を振って見送った。婚約者は1945年5月、沖縄本島南風原で艦砲射撃に遭って両足を失い、ピストルで自決したという。】
「私なら喜んで死ぬ」この一言を発した自分を「後悔、懺悔」する自分を引きずって生きた随筆家(思想家)です。
我々いやkunio_nikkiは、とても信じられない。「移り気そのままの残日録」ですから、「ニワトリのごとく三歩あるいたら、もう忘れている」程度です。人生において、傷口の多すぎるkunio_nikkiは、一々覚えていたり、反省していたら大変です。それでも時々夢を見たりしますが、朝になったら忘れるようにしています。日々の忙しさ(貧乏暇なし)が救ってくれているとも言えます。覚えていたら「ノイローゼ」や「うつ病」や「ジストニア」に確実になります。
その点においても、人に道理を説くたちばの岡部伊都子さんは稀有な存在です。説得力のあるお説には感動を覚えながら読んでいました。「嫁ぎ行く娘達へ」(書名不確か)だったかなあ。青春の一こまです。

死んでも生き返る?

2008年04月24日 20時40分02秒 | 残日録
【京都府福知山市の市教育委員会は23日、昨年末に市立全小中学校の子どもを対象に行った「命の大切さを考える児童生徒アンケート」の調査結果を発表した。回答数6783人のうち、約1割が「死んだ人は生き返ると思う」と答えた。
「死んだ人が生き返るか」の問いには、76・9%が「いいえ」と回答。「生き返ると思う」は9・7%で、理由は、「ゲームで死んでも、もう1回プレイできる」「魂はまた戻ってくると聞いた」「死んだ命はまた違う命になる」「病院で何とか治せる」などの記述が学年を問わずあり、ゲームやテレビの影響がみられたという。】

9.7%の小・中学生の「死んでも生き返る」を支持します。
凡そ、世界中の宗教は、未開の時代の「お祓い」でも、死後の生を信じていました。
近代宗教の「キリスト」や「アラー」や「仏陀」にも「生まれ変わり」は、宗教の根幹です。「死んだら終わり」なら生きている内の善行や反省は無意味になってしまいます。
キリストも再び生を得て人々を導いたようですし、仏教では輪廻して生は続くとされています。連綿と続く生こそが、「心」のよりどころとなることでしょう。




法話(説話、説教)を聞く!

2008年04月23日 19時20分57秒 | 残日録
今日、別詞堂法要に行った。(真宗大谷派)

「おとき膳」のあと「法話」があった。
若い布教使の法話であった。家族などの話が大部分を占めて聞きたくない話であった。まだしも、飲みに行く話しなどもあり、どうかなと思った。

もう、お迎えが近い年齢ともなると、「浄土」とか「救われるには」とか「残りの人生如何に生きるべきか」とか歎異抄の一部でも引用して導いて欲しかったなあ!

屈折した心を癒すには物足りないが、「論語」の難解さに接してまどろんだところだ。



京都の桜!

2008年04月21日 19時51分12秒 | 残日録
近畿地方の桜は、見ているほうだと思っていたのですが、平安神宮の「紅枝垂桜」は見ていない。

この桜は、「春がふってくる」と形容されているが、・・・西行法師の心境には程遠い桜で、華やかなんでしょうか?ソメイヨシノのはらはらと花びらの散る風情とは異質のものなんでしょう。

遠い昔なんですが、2月~3月にかけて入院した時は、病気への不安と子供の出来たときでもあったので、西行法師の「願わくば 花の下(もと)にて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ」が、心境だったときもあった。
ず~と時が過ぎて・・今は、「春ふる」と形容される花の下で一時を瞑想したいものです。 

季節への誘(いざな)い!

2008年04月20日 10時54分56秒 | 競馬
今日は3歳馬にとっての三冠への第一関門の「皐月賞」です。

馬券を買い始めてから、初めて三連単「総流し」の馬券を買って、観戦もせずに出かける。

「山燃える」とか「山笑う」とか言われる、常緑樹の新芽が一斉に吹き出すと山が輝いて見える季節に山を訪ねようと思い立ったからです。
気温も、昨日からの強風が止んで温かい陽気が降り注いで気持ちが弾むからだ。マイナスイオン(エセ科学(信じられない説、磁力が血行をよくするとか・・・)だが、今日は信じよう)を感じに・・・。

葬儀!

2008年04月18日 20時38分09秒 | 残日録
同級生のI君の母堂が亡くなった。98歳?

kunio_nikkiも、つい二ヶ月前に父親(99歳)を亡くしたが・・・。随分長命な人が増えたものです。

同級生の関係で「盛花(供花)」などの手配(集金や花屋への連絡)もしなければならない。もう親を亡くした人がほとんどだが・・・。一人になったかなあ!
老人会の通夜もあるから一遍になる。随分歳をとったものだ。

この地域の同級生は一人として欠けていないのが不思議なくらいです。高校や中学の同窓会なども、元気に集ったのに、翌年は訃報に接することが多いから、自分たちの世代が最後を迎える年代になったのになあ!
自分たちの葬儀については打ち合わせ(決まり)を作っていないなあ!

明日の通夜には、遠く離れて生活しているI君に会えるが、こんな時にしか会えないなんて、どんな話が適当なのか検討もつかないよ!

大好きな時代!

2008年04月16日 20時05分58秒 | 残日録
大好きな時代、1700年も過ぎた頃。
江戸時代も徳川政権が安定し、参勤交代は、江戸屋敷が国許の財政を考えることなく浪費したので、各藩は、現在の各県と同じように疲弊していた。(国と地方自治体も右肩上がりの経済を信じて散財しまくったのは同じだ。今や巨大な「箱物」さえお荷物だ。)

しかし、江戸の文化は最盛期を迎えたから不思議です。その時代をホームページに貼り付けた。「姫路城の秘密」も、物(石垣や門)から人(愛すべき人物)へと移してきたが、次は文化(絵画や短歌や日記や俳諧)に変えるつもりです。

「ハート」か「四白流星」か?

2008年04月13日 18時58分31秒 | 競馬
【道営ホッカイドウ競馬で額の白いハート模様が話題の競走馬「マサノウイズキッド」(二歳牡馬)が九日、門別競馬場(日高管内日高町)で能力検査に臨み、見事合格した。】

               

今日、阪神競馬場で行われた「桜花賞」において、三連単で700万円以上の超万馬券が出た。もちろん、取れない馬券である。

競馬は「ロマン」だ。と強がりを言っておきます!

競馬暦50年近くなったが、多くの名馬が通り過ぎたものです。
名馬は、悲劇やロマンや伝説を背負って、私の前を駆け抜けたものです。そして、伝説の名馬は「四白流星」でなければならないと思っています。あの「トウカイテイオー」に代表される名馬たちです。本当に美しい姿です。

ところが、北海道競馬に現れた「マサノウイズキッド」は、どうだ。足元は写真では後肢が白のようだが前肢は見えない。しかし、頭頂に見える「ハート」はどうだ。牡馬ゆえに「かわいらしい」とは言えないが、凛々しく見える。威厳をも兼ね備えて、中央競馬にも挑戦して下さい。これは流星以上だ!

北海道に声は届かないかも知れないが「がんばれよ~!」と叫びます。
         


青春グラフィティ!

2008年04月09日 10時37分05秒 | 残日録
青春のグラフィティに「愛と死を見つめて」があった。

不治の病の少女(西脇高等学校生)と浪人生の書簡を元に書籍が1963年に刊行され、翌年(1964)には日活で映画化(吉永小百合・浜田光夫)された。歌も青山和子の澄んだ歌声によって大ヒット。

戦後の貧しさは、「純愛」ものを大ヒットさせた。ラジヲドラマ「君の名は」(1952年放送)では、銭湯が空になったと言われたほど、その時間の外出はなかった。
そして、集大成のように現れた「愛と死を見つめて」は、吉永小百合のイメージをも不動のものにして現在に至っている。

世の中に物質が少なく、貧しさを感じないほど皆が貧富の差を感じない貧しさゆえに、心のよりどころとして「純愛」に憧れた。

そして、現在は・・・。貧富の差があまりにも広がって、「うらやましがる」暇もないほど日々の生活に疲れて、刹那的な恋に虚無感を満たすから、「純愛」は姿を消した。そして、その時代に青春を過ごした「オールド・ガールズ」は、その匂いが微かに残る「韓流(はんりゅう)ドラマ」に酔っている。

5番DHで奮起す!

2008年04月07日 18時52分14秒 | 松井秀喜
「ジェイソン・ジアンビ」の故障によって、打順をどう組むか頭を悩ました新しいジョー(Joe Girardi 、マネイジャー)は、松井を5番に据えた。

去年までのジョー(Joe Tore)は、本当に松井を信頼してくれた。打てなくなった最初のシーズンでも、ず~と使い続けた。そんなジョーが去って、次にやってきたジョーは、就任前にも「レフトはデーモン」と発言するなど、いやな印象が付きまとったままでした。

8番や7番に座り心地の悪さを感じていた松井は奮起した。勝利を決定した2号ホームランは、そのジョーに勝利というものに執着する松井の打撃というものを印象付けたことでしょう。

ただ、もう一押しという意味で次の打席での満塁のチャンスでの見逃しの三振は、いかにギリギリのいい球とはいえ振って欲しかった。

これからも続く連戦にも松井の打棒が火を吹くでしょう。今日も寒かったニューヨークに春がきて、つぎに温かさが連れてくる「花粉症」に悩まされることのないことを願うのみです。