日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

小遣い貯めるぞ!待ってろよ!

2005年09月12日 20時20分21秒 | 気まま日記
秋の競馬が進んでくると、「ディープインパクト」の出番が近づく。稀代の名馬は、切れるように鋭かったり、修羅のごとく一途であったり、着差以上の強さを感じさせたりであった。最後の三冠目「菊花賞」を無敗で勝つと、史上2頭目、21年ぶりの無敗三冠馬となる(シンボリルドルフ以来)「ディープインパクト」は、史上初めて「この馬は、可愛らしい」と、この馬に接した人は口をそろえる。
あきれるほどの強さを持っているのに、可愛らしいとはなんなんでしょう。
デビュウ新馬戦(阪神芝2000m)をコンゴウリキシオー(のち、きさらぎ賞(GⅢ)勝)を4馬身切って捨て。若駒ステークス(京都芝2000m)では最後方を進んでも5馬身差で圧勝。弥生賞(中山芝2000m)では、直線が短く首差であった。続く皐月賞も中山芝2000mであったので、躓いて出遅れも2馬身半。日本ダービー(東京芝2400m)もスタートで出遅れたが、直線だけで5馬身差の圧勝だった。躓いたり、出遅れたりハラハラさせるのに、終わってみると、当然のごとくゴールを真っ先に駆け抜ける「ディープインパクト」を唖然と見ただけだ。
こんなに愛される馬も珍しい。オーナー金子真人(㈱図研社長)は、現在62頭の馬主だが、「ディープインパクト」の目を見て、「美しい瞳」と決めたらしい。生まれは、屋根つき800mの坂路コース(勾配は3段階にきつくなる)を持つノーザンファームだ。ノーザンファームの横手裕治厩舎長、伊津野貴子調教助手にも愛され、気性の優しい扱いやすい馬だったようだ。栗東の池江泰郎厩舎に来ると、デビュウ前の調教で、池江敏行調教助手の追い切りに、市川明彦厩務員は強すぎる(坂路 54.3)と驚いた。デビュー前は、58~59が普通だ。追い切りは、思ったより時計が出ているので、時計の間違いかと思ったようだ。のち、武豊騎手も追い切りに騎乗、調教師の指示より2秒も早く、楽走なのにと驚いたようだ。
秋は、「神戸新聞杯」(阪神)から、「菊花賞」(京都)に進む。
小遣い貯めて、会いに行くから待ってろよ!