株式会社ミツトヨは、マイクロメーター、ノギスなどの測定工具そして座標計測機器、形状測定機器、画像及び光学測定機器などのシステム機器商品の生産販売を行う、精密測定機器のトップメーカーです。製造業の方にはとてもなじみ深い企業だと思います。
海外生産拠点は、アメリカ、メキシコ、オランダ、中国、そしてブラジルにありますが、1974年にサンパウロ州スザノ市に設立されたMitutoyo Sul Americana Ltda.は、ミツトヨにとって初の本格的な海外生産拠点です。
同社では当初はマイクロメーターの生産から始まったのですが、生産量が少なく設備投資も大きいためマイクロメーターからは撤退し、現在はノギスと硬度計、三次元測定機の生産を主に行っています。硬度計については、ブラジルで自社開発した製品も製造していて、ブラジルでしか製造していないモデルは、自社で設計、ソフトの開発を行っています。また、ブラジル市場において同社の製品は、ノギスで6~7割、三次元測定器で5割と高いシェアを占めています。
あいにく訪問した日は工場はお休みでした。
80年代後半のブラジル経済の混乱期には、同社は測定器だけでなく、日本の本社からの支援も受けながら工作機械や平面研削盤などの製造販売を行うことでしのいだのだそうです。こうした製品を製造したのは、苦境の中で売上を確保するだけでなく、自社でキサゲ仕上げなどの技術を向上させるためでもあったそうです。測定機器のミツトヨがかつて工作機械や平面研削盤なども作っていたとは知りませんでした。
しかしここを訪れて一番印象に残ったのは、ミツトヨの仏教精神に基づく経営です。この件については次のエントリーで紹介します。
(その5に続く)
海外生産拠点は、アメリカ、メキシコ、オランダ、中国、そしてブラジルにありますが、1974年にサンパウロ州スザノ市に設立されたMitutoyo Sul Americana Ltda.は、ミツトヨにとって初の本格的な海外生産拠点です。
同社では当初はマイクロメーターの生産から始まったのですが、生産量が少なく設備投資も大きいためマイクロメーターからは撤退し、現在はノギスと硬度計、三次元測定機の生産を主に行っています。硬度計については、ブラジルで自社開発した製品も製造していて、ブラジルでしか製造していないモデルは、自社で設計、ソフトの開発を行っています。また、ブラジル市場において同社の製品は、ノギスで6~7割、三次元測定器で5割と高いシェアを占めています。
あいにく訪問した日は工場はお休みでした。
80年代後半のブラジル経済の混乱期には、同社は測定器だけでなく、日本の本社からの支援も受けながら工作機械や平面研削盤などの製造販売を行うことでしのいだのだそうです。こうした製品を製造したのは、苦境の中で売上を確保するだけでなく、自社でキサゲ仕上げなどの技術を向上させるためでもあったそうです。測定機器のミツトヨがかつて工作機械や平面研削盤なども作っていたとは知りませんでした。
しかしここを訪れて一番印象に残ったのは、ミツトヨの仏教精神に基づく経営です。この件については次のエントリーで紹介します。
(その5に続く)