今朝の日刊工業新聞が技能五輪での日本勢の活躍ぶりを報じています。金メダル数が2大会連続で首位となり、金メダル数16は70年の東京大会以来の好成績なのだそうです。これは大変めでたいことです。
しかし、日刊工業以外のメディアは報道の扱いが小さいですね。オリンピックやワールドカップ並に、とまでは言いませんが、一般紙や地上波のテレビ放送でもっと扱ってもらいたいニュースだと思います。
なお、国別のメダル獲得状況をみると興味深いことに気づきました。メダル獲得数は(1)日本、韓国、台湾の東アジア勢、(2)スイス、フランスなどの欧州勢、の2大勢力のシェアが非常に大きいのですが、(1)の東アジア勢の中には「世界の工場」と言われるまでになった中国はメダル獲得のリストに全く登場しません。また、(2)の欧州勢も、日本と並ぶモノづくり大国であるドイツのシェアは小さく、むしろフィンランドが上回っています。
また、職種によっては意外な国がメダルを獲得しています。「情報技術」は金はブラジル、銀は台湾、銅はイランと韓国、「冷凍技術」は金はブラジル、銀はタイ、銅はアイルランドです。国によって得意分野が異なり、技能教育の力の入れ方が異なるのでしょうね。
しかし、日刊工業以外のメディアは報道の扱いが小さいですね。オリンピックやワールドカップ並に、とまでは言いませんが、一般紙や地上波のテレビ放送でもっと扱ってもらいたいニュースだと思います。
なお、国別のメダル獲得状況をみると興味深いことに気づきました。メダル獲得数は(1)日本、韓国、台湾の東アジア勢、(2)スイス、フランスなどの欧州勢、の2大勢力のシェアが非常に大きいのですが、(1)の東アジア勢の中には「世界の工場」と言われるまでになった中国はメダル獲得のリストに全く登場しません。また、(2)の欧州勢も、日本と並ぶモノづくり大国であるドイツのシェアは小さく、むしろフィンランドが上回っています。
また、職種によっては意外な国がメダルを獲得しています。「情報技術」は金はブラジル、銀は台湾、銅はイランと韓国、「冷凍技術」は金はブラジル、銀はタイ、銅はアイルランドです。国によって得意分野が異なり、技能教育の力の入れ方が異なるのでしょうね。
はいいんですが、この新聞を見る限り、受賞している日本企業も偏ってるような気がしますな。
>日刊工業以外のメディアは報道の扱いが小さいですね
まあさもありなんとは思いますが、フジサンケイビジネスアイ(旧日本工業新聞)の取り扱いとて今ひとつ・・orz
>受賞している日本企業も偏ってるような気がしますな。
確かにご指摘の通りです。
某重電メーカーを訪問して、技能五輪に出場する選手を訓練する「道場」を見学したことがあるのですが、その会社によると技能五輪に出場する選手を育成するのはそれこそスポーツ選手を雇うのと同じようなものなのだそうです。確かに、優秀な技能者を生産に従事させずに「道場」でひたすらで訓練させるわけですから、かかるコストはバカになりません。
技能五輪に選手を出場させられるのはある程度余裕のある企業に限られる、ということは否定できないと思います。
選手の育成については、数年前、求人で来校された起業からお話を伺いました。1名、この枠で就職したのですが、その後どうなったかはつかんでいません。
本来ならば、普段の仕事がそのまま役立つようなシステムになっているのがよいと思うのですが。
>本来ならば、普段の仕事がそのまま役立つようなシステムになっているのがよいと思うのですが。
私も同感なのですが、現実は難しいでしょうね。
私が訪問した重電メーカーの「道場」は、ただのプレハブなのですが(看板にはしっかり「道場」と書いてありました)、中には選手専用の工作機械があり、選手はひたすらコーチの指導の下で課題制作の練習に打ち込んでいました。聞くと、本番は長時間にわたって集中しなければならないため基礎体力の向上も必須で、朝はランニング、筋トレのメニューをこなすのだそうです。本当に運動選手そのものだなあ、と思いました。