歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

DOS版モバイルギアを懐かしむ

2006-09-19 22:13:36 | IT,インターネット
オフィスに籠もっているよりも、現場に赴くことが好きな私は、どこでもちょっとしたレポートを作成できるPDAは手放せません。
私が長く使っていたマシンは、NECのモバイルギアMC-MK32です。
これは名機でした。白黒液晶でしたが単3電池で実に長時間駆動してくれ、万が一電池が消耗しても、駅のキオスクやその辺のコンビニに駆け込んで電池を購入すればOK、という気軽さは、いつもバッテリーについて心配しなければならない現在のIT機器にはない良さだったと思います。また、OSはMS-DOSベースで動く独自のものでしたが、完全なMS-DOSマシンとして使うことも可能で、多少コマンドさえ覚えれば実に軽快に働いてくれるので、ストレス無く仕事ができました。12800bpsのモデムも内蔵しており、何度も出張先でデータ通信が可能なグレーの公衆電話に接続してメールを送受信したものです。海外出張にも何度か持っていき、現地でのレポート作成、メールの送受信に活用しました。
ただし、ハードウェアには問題があり、1年もするとヒンジの部分が割れ始め、2年もすると割れはかなり深刻な状況になりました。同時に塗装も剥げはじめましたが、使用している塗料の関係なのか、妙にべたつきました。機能的にもWindowsCEマシンが魅力的に感じられるようになり、とうとう2年前に引退させることにしました。
しかし、あの軽快さ、タフなバッテリーの持ち、まずフリーズすることのない安定性が懐かしく思うことがあります。PDAはその後、魅力的な機能を備えるようになりましたが、ちょっとしたメモを書いたりスケジュールを確認するとき、今時のマシンでは、なんだか近所のコンビニにたばこを買いに行くのにわざわざ高級車で出かけるような感覚を覚えたりもします。ちょっとした外出用の自転車、のようなマシンも結構需要があるのではないでしょうか。儲からないから、メーカーはまず作らないでしょうけれど。


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