歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

アメリカの児童労働

2008-01-20 23:03:27 | 動画
 ネットサーフィンする中で、たまたまLewis W. Hine(1874-1940)というアメリカの写真家のことを知りました。彼はもっぱら労働者を被写体とした写真家ですが、特に20世紀初頭におけるアメリカの児童労働の実態を撮った写真は、当時のアメリカの世論を動かし、児童労働は全米で強く規制されていきます。
 写真集はamazonでも買うことができますが、The History Placeというサイトで見ることができます。またYou Tubeでビデオにもなっているので、こちらをご覧になるのが手っ取り早いかもしれません。



 世界一の経済大国アメリカでも、第一次大戦の頃までは、鉱山、工場、農園、魚の加工場など、実に様々な場所で児童労働が当たり前のように行われていたことに、正直言って驚いてしまいました。被写体は全員が白人の子供たちです。おそらく黒人の子供たちはより過酷な状況に置かれていたでしょう。また、アメリカですらこれですから、当時の日本がどうだったのか想像に難くありません。
 途上国では現在でも膨大な数の子供たちが、学習の機会を得られず、労働を強いられているといいます。彼らの置かれた状況については深く同情せざるをえないのですが、アメリカなどの先進国が辿ってきた過去のことを思うと、これも豊かになるための必要悪なのだろうか、と考え込んでしまいました。