クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

幼な子を“志多見河畔砂丘”に連れて行くと……

2017年01月31日 | 利根川・荒川の部屋
古利根川沿いに点在する砂丘の中で、
志多見河畔砂丘(埼玉県加須市)は最大級の規模だ。
近年では埼玉県の史跡にも指定され、これから末永く守られていくことを願いたい。

最大規模だから、東西に広く伸びている。
息子を連れて砂丘上に鎮座する神社を参拝。
九頭龍大権現の石祠を確認するためだった。

実は、拙作「光り川」のラストはこの神社を参拝したときに思い浮かんだものだ。
いまから10年以上も前の話だが、
参拝するのはそのとき以来だ。

神社は砂丘の上に鎮座しているため、とても高い。
国道125号線を見下ろすことになる。
木々はすでに紅葉を終え、
地面は枯れ葉に彩られていた。

息子は葉っぱを手に取って遊ぶ。
保育園できっと遊んだのだろう。
しきりに「葉っぱ、葉っぱ」と言っていた。
そして、葉っぱの1枚を九頭龍大権現の上に奉納。
父親の姿を見ていたらしく、社殿の前では手を合わせていた。

息子を抱っこして砂丘を上り下りする。
滑って国道に飛び出したら怪我だけでは済まされない。
慎重に歩いたが、気が付けば服には植物の種がたくさん付いていた。

山城ほどではないにせよいささか汗ばむ。
神社そのものは何も変わっていないように見えるが、
10年の歳月による変化は色々あるのだろう。
時の砂は一体何を埋めているのだろうか……


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