クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

明治神宮は“縁結び”に効く?

2010年08月12日 | 神社とお寺の部屋
原宿で“ドクターペッパー”を飲んだ人がいる。
ぼくの幼い頃から噂高い飲み物だが、
まだ販売されているらしい。

個性はやはり「普通」であってはならない。
飲食で言えば、「うまい」か「まずい」のどちらかでなければならないと思う。
「まずい」は紙一重でうまくもあるのだ。

もう一度それを食べたいという人は必ずいる。
「まずい」からこそ食べたい店をぼくは知っている。
それは個性と言うしかない。
しかし、「普通」だともう一度食べたいとは思わないものだ。

ところで、原宿と言えば“明治神宮”が近い。
参詣者数が日本一の神社ということでも知られている。

ぼくも一時期は明治神宮に参詣していた。
自分でも意外なのだが、かつて原宿が好きで、
週に一度は遊びに出掛けていた。
そのせいもあって、初詣が明治神宮だったのだ。

周知のように、同社は明治天皇を祀る神社である。
神道によって天皇の権威を高めようとする方針が出された時代、
大きな功績を残した歴史上の人物を祀る神社が多く作られた。
そんな中、明治神宮は大正9年に完成している。

創建の途中、明治天皇の皇后が亡くなったため、
同社に合祀されたという。
そのため、夫婦和合や家内安全、縁結びの神社として、
人々に膾炙されるようになる。
したがって、恋に悩んでいる人がいたら、
明治神宮への参拝は効くということになろう。

同社に参拝する若いカップルの姿は少なくない。
女子のグループや外国人、みんな良縁を求めての参拝ではないだろうが、
何百万人もいる参拝者の中には、恋に悩んでいる人もいるに違いない。

選ぶ相手は個性的な人か、それとも無個性な人がいいだろうか。
人間である以上、それぞれが独自の世界を持っている。
人との出会いは、新しい世界の始まりでもある。

出会うべくして出会い、離れるべくして離れる。
縁と縁が交錯し、世界を作っている。
縁は求めて成るものではない。

ちなみに、ドクターペッパーは賛否両論だ。
やみつきになる人もいれば、手に取らない人もいる。
あまり目立つものではないけれど、しっかりとした世界(個性)を持っている。
そんなドクターペッパーみたいな人が、
ぼくはとても好きだ。



明治神宮(東京都渋谷区)




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