ひとりで焼いた“お好み焼き”は、
案外楽しかったしおいしかった。
ならば焼き肉は?
そう思って焼き肉店の暖簾をくぐった。
お好み焼きのように盛り上がるのかと思いきや、
意外にも普通だった。
特にテンションが上がらない。
ひとりで網に肉を乗せ、焼いて、食べるだけ。
23歳のとき、池袋でひとり焼き肉をしたことを思い出した。
そう、すっかり忘れていたが、初めてではなかったのだ。
それはランチ焼き肉で、何かと心労が多い職場だっただけに、
逃げるように、隠れるように入った焼き肉店だった。
テンションが上がらなかったのは、
その頃の記憶が無意識に影響を及ぼしていたからかもしれない。
そこは池袋でも何でもないのに……。
横にはカップル、後ろには中学生の娘と母親、向かいには夫婦、
さらに奥にはおじいちゃん、おばあちゃんの団体がいた。
カップルや夫婦よりも、
おじいちゃん、おばあちゃんの団体テーブルの方が賑やかだった。
何の集まりだったのだろう。
金網からあがる煙の向こうで陽気に笑っている。
たくさん肉を焼いている。
みんないい顔している。
肉を食べることもさることながら、
陽気に肉を焼くおじいちゃん、おばあちゃんを見ることは、
気持ちをほっこりさせるかもしれない。
案外楽しかったしおいしかった。
ならば焼き肉は?
そう思って焼き肉店の暖簾をくぐった。
お好み焼きのように盛り上がるのかと思いきや、
意外にも普通だった。
特にテンションが上がらない。
ひとりで網に肉を乗せ、焼いて、食べるだけ。
23歳のとき、池袋でひとり焼き肉をしたことを思い出した。
そう、すっかり忘れていたが、初めてではなかったのだ。
それはランチ焼き肉で、何かと心労が多い職場だっただけに、
逃げるように、隠れるように入った焼き肉店だった。
テンションが上がらなかったのは、
その頃の記憶が無意識に影響を及ぼしていたからかもしれない。
そこは池袋でも何でもないのに……。
横にはカップル、後ろには中学生の娘と母親、向かいには夫婦、
さらに奥にはおじいちゃん、おばあちゃんの団体がいた。
カップルや夫婦よりも、
おじいちゃん、おばあちゃんの団体テーブルの方が賑やかだった。
何の集まりだったのだろう。
金網からあがる煙の向こうで陽気に笑っている。
たくさん肉を焼いている。
みんないい顔している。
肉を食べることもさることながら、
陽気に肉を焼くおじいちゃん、おばあちゃんを見ることは、
気持ちをほっこりさせるかもしれない。