伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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事業仕分けのレクチャー

2009-10-05 22:36:25 | 事業仕分け 住民協議会 構想日本
本日は群馬県議会の議員控え室へ行ってきました。
県庁職員から県会議員になられた後藤かつみさんのご紹介で、
角倉邦良県議に「事業仕分け」についてレクチャーするためです。

角倉議員は、
行政改革に熱心に取り組まれております。
近年、全国の自治体や、国の中央官庁でも行われるようになった、
事業仕分けに注目し、仕分け人である私に依頼されたのでした。

事業仕分けは
2002年に岐阜県で始まりました。
その後、昨日の小田原市までで、
6省(文部科学省、環境省、財務省、外務省・ODA、
  国土交通省、農林水産省)、
37自治体、合計52回実施です。

都道府県では、
高知県、岩手県、三重県、宮城県、秋田県、長野県、新潟県、
千葉県、京都府など先進県は実施済みです。
まもなく静岡県も実施です。

全国的に北海道から九州まで、
仕分け人は駆け回っているのですが、
なぜか北関東は「事業仕分け不毛の地」でした。

2年前の11月には、
私が世話役となり、群馬県の高崎市役所に仕分け人の
小瀬村寿美子氏をお招きし、
事業仕分けのセミナーを開催したこともありました。
高崎市役所職員のほか、
県内の自治体から、行革担当の方なども集まってくれました。

私は県庁職員時代に、
久喜市、町田市、草加市、習志野市の事業仕分けを行いました。
県庁を退職してからは、おとといの小田原市の仕分けに参加しました。

北関東では初めて足利市が、
10月24日(土)・25日(日)の2日間
仕分けを予定しています。

群馬県庁では、
これまで10年以上行政改革に取り組んできました。
事業評価も、職員自身の手で行ってきました。
それなりの成果はあったと思いますが、
なにしろ自分がやった仕事を自分自身で評価するのですから、
まったくまずいという評価は間違っても出てきません。

その結果、
今やっているほとんどの事業が、
大変効果が上がっているという評価になりがちです。

群馬県も景気刺激のために
かなり予算を使い、借金は1兆円に迫る勢い。
財政調整基金などの各種基金は
残り少なくなっています。

小手先の改革は、
これまでずっとやってきたので、
同様の発想や手法では、もはや限界と思います。
外部の視点で思い切った指摘をしてもらい、
根本的な部分から施策と予算を組み直すことが必要と思います。

それに、
予算削減の効果に加えて、
外部からの厳しい仕分けを受けるにあたり、
その準備や仕分け人とのやりとりを通じて
職員の意識改革も進みます。

ぜひとも、角倉議員にがんばって頂いて、
群馬県でも事業仕分けを実施して頂きたいと思います。

構想日本が事業仕分けについて解説した本があります。
「入門 行政の『事業仕分け』」ぎょうせい2007。
アマゾンで入手できます。

これをすみからすみまで読めば、
事業仕分けのやりかたや考え方が理解できます。
行政職員の意識改革につなげたいなら、
なにも事業仕分けの実施を待たずに、
新規採用職員研修や、中堅・幹部職員研修などで、
この本を全員が学べば相当効果があると思います。

仕分けを何度かやったレベルの仕分け人なら
講師が務まると思います。
お呼びがあれば、私も講師としてお手伝いしたいと思います。



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