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辺野古 代案なき一方的反対論

2018-12-22 01:26:28 | Weblog

僕はかつて沖縄担当をしていて、最低月一回は沖縄を訪れ、地元の人とつきあっていた。
沖縄の人とのつきあいは淡白なつきあいはありえず、けっこう濃いつきあいになる。
だから、沖縄の仕事を離れても、ずっと強い関心をもって見てきている。

沖縄は薩摩が侵略するまで独立国であり、日本でなく中国の文化を強く受けてきた歴史がある。
今でもウチナンチュ(沖縄人)とヤマトンチュ(日本人)という認識があり、薩摩侵略、太平洋戦争米軍沖縄上陸、戦後の米軍駐留など、ウチナンチュはヤマトンチュのためにずっと犠牲を強いられてきた。
だから、辺野古に反対する人達は米軍基地そのものに反対であり、ヤマトンチュの防衛のための米軍基地をなくしたいのである。
それはウチナンチュの気持ちとして理解できる。
でも、ウチナンチュでないヤマトンチュが同じ意見を言うのはどういう理解のもとに言っているのだろうか、と思う。

米軍基地がなくなってもその跡地に大規模観光施設を建設することにより観光収入が増え、長年沖縄の経済的下支えとなってきた基地からの収入・雇用を上回るという沖縄県の試算があるが、僕個人は現実性に乏しいと思っている。
読谷のハリアー基地が返還された時、地主は地代収入がなくなりサトウキビ畑を復元して農業をすることになった。
いろいろあって今は日航ホテルになっている。

辺野古への反対意見が沖縄の人達の100%を占めているわけではない。
地元だっていろいろな意見がある。
少なくとも普天間基地周辺の住民は早く移転してほしいと思っている。
ただ、今の雰囲気からすると、辺野古反対でない人達の意見が出ずらくなってきているとは思う。
辺野古は微妙なバランスのうえで固まっていたところに、宇宙人・鳩山元首相の米軍基地の県外移転という自分では実行できない無責任発言でバランスが崩壊した。
そして、オバマ大統領へのトラスト・ミー発言だ。国際的に恥ずかしい、最低の総理大臣!

住宅密集地のど真ん中になってしまった普天間基地をどこに移転するか調査・検討の結果、辺野古になったわけであり、辺野古が反対なら普天間基地は今のリスクを抱えたままでいいのか。
住宅密集の度合い、自然環境への影響その他、辺野古に決まった経緯をヤマトンチュの人達は理解して反対しているのだろうか。
ヤマトンチュの立場からすれば、沖縄から米軍がいなくなったら、他国の領空領海侵犯が今以上に頻発すること間違いなく、中国の潜水艦は自由に太平洋を行き来できることになる。
ウチナンチュにとって不幸なことは、ヤマトンチュとアメリカにとって中国、朝鮮半島に対して地政学的に楔的な位置に沖縄があることである。
国も米軍基地の負い目があるので、これまでインフラ等土木予算は他の都道府県に優先し特別扱いしてきた。

僕もあと何年生きていられるかの年にだんだんなってきたので、ヤマトンチュの国防上どうのとかどうでもいいと思うと、ウチナンチュの総意としてまとまるのであれば、もう基地もなくして元の琉球に戻してあげればいいのではとも思う。
トランプも米軍駐留の費用を払えと言っている。
中国、韓国、北朝鮮が日本の領空領海をどんどん侵犯してきても、アメリカの傘がなくなった日本はじっと我慢する。
明らかな侵略行為があれば今は国際問題になるのでそんなことはありえず、日本人個人の日々の生活に直接響く問題ではないに違いない。
つまり個人的に差し迫った問題ではない。
であれば、いっそ竹島も尖閣列島も千島列島も望む国の好きにさせればいいのではないか。
中立を守るために軍隊を持つスイスの認識は間違いで、この世界に軍隊などは不要であり、精神的に平和を祈念さえすれば戦争のない平和な世界がやってくる。

コメント
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