新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

ゴイサギ・幼鳥  瞬膜と瞼

2015-07-09 06:44:21 | サギ科
 ゴイサギ 学名・Nycticorax nycticorax 英名・Black-crowned Night Heron

 ゴイサギの幼鳥を観察していたら目の色が変わりました.瞬膜を閉じたのです.瞬膜は,瞼と違って薄いので,瞳がうっすらと見えています.ゴイサギが見つめる川面は,太陽の光を反射してキラキラと光っていました.きっと,眩しかったのでしょう.瞬膜がサングラスの役目を果たしているのかもしれません.ゴイサギは,時々,瞼も半開きにしていました.人が目を細める,そんな感じに見えました.

 鳥たちは,よく瞬膜を閉じます.しかし,瞬間的なので目にする機会が少ないと思います.写真を撮っていると,瞬膜を閉じている場面に出会うことがあります.例えば,飛んでいる時や水に潜る時などです.飛んでいる時に瞼を閉じると衝突の危険があります.水に潜る時に瞼を閉じてしまうと,獲物を見失う恐れがあります.瞼を閉じれない時に瞬膜を閉じているようです.

 ところで,瞬膜がどのように閉じられるか見たことがありますか? ゴイサギの場合,瞬膜は,目頭の方から目尻の方へ横にスライドして閉じられます.瞼は,下から上にスライドして閉じられます.ゴイサギは,眠くなっても決して瞼は重くならないのです.

ゴイサギ 幼鳥.瞬膜を閉じています.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞬膜を半分閉じています.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞬膜は横にスライドします.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞼を半開きにしています.瞼は,下から上に閉じられます.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市