鈴木宗男ランド ブログ by宗援会

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宗男日記から

2005年11月22日 | Weblog
ムネオ日記
2005年11月21日(月)
 今日も週刊誌、テレビの取材が多かった。特に、日ロ首脳会談があったので北海道のテレビ局からの取材があり、私の見解を伝える。プーチン大統領の5年ぶりの訪日に、しかも日露修好条約150年という節目の年に、領土問題の前進に国民は大きな期待をもったと思うし、特に元島民の皆さんはかたず固唾を飲んで明るいニュースを待っていた事と思う。
 結果は何もなかった。経済協力は様々な分野で交流促進がうたわれたが、肝心の領土問題は、記者会見を見ながら「やっぱり」という感じである。外務省は去年年初からプーチン大統領の早期訪日を呼びかけながら、実現できずに今日に至った。ロシアのシグナルを読み取ることが出来ない外務省の姿を露呈している。また、外務省のロシア担当者の判断違いは、厳しく指摘されなくてはいけない。
 昨年7月18日付朝日新聞朝刊で、「政府がまとめた対ロシア外交の新しい『対処方針』が明らかになった。『今後の平和条約交渉』という副題で、『プーチン大統領の早期訪日には固執せず、平和条約交渉の進展が見込まれる準備が整った段階で実現する』」と記されているが、これはロシアに間違った、誤ったシグナルになっており、路線破綻したのだ。誰がつくったのか。誰がリークしたのか責任をとるべきである。なぜ56年宣言、東京宣言、イルクーツク声明の文書が作れなかったのか、国民に説明すべきである。
 東京宣言至上主義で外務官僚は「四島の帰属の問題」と「四島の日本への帰属」が本質的に異なることがわかっているのだろうか。東京宣言の文書からは、四島が日本に帰属するという結論は読み取れない。私はイルクーツク声明のラインに戻る事が国益に一番かなう事と考える。今日の両首脳の記者会見を聞きながら、対ロ外交に関係している責任者は信賞必罰する必要があるとつくづく感じたものである。
 唯一の救いは、小泉首相とプーチン大統領の信頼関係が醸成された事である。ここで不信のスパイラルに入らない事が大事であり、来年は56年宣言から半世紀、50年の年である。今年よりも、ある意味で重みを持った年になる。小泉首相が来年に向かって外務官僚を督励し、現実的解決に向けて、歴史の1ページを飾って戴きたいと願うものである。
鈴 木 宗 男
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