宗男日記から

ムネオ日記

２００５年１１月１７日（木)
　７時半から日高管内えりも町、三石町挨拶廻り。えりも岬は雪が舞う、冬の訪れを知らせるかの天気である。自然環境が厳しいこの地で働く人達の思いを、政治家がどれほど理解し、共有しているのだろうかと自問自答する。政治があったという結果を残していきたい。
　１３時２５分千歳発で上京。議員会館には沢山のお客さんが予算等の陳情で来てくれる。夜は先生方との会合。その後、私が大変お世話になったお医者さんご夫妻と懇談。健康が一番であることを教えられる。
　３日続けてロシアの話題になるが、日ロ外相会談で、２１日に東京で行われる日ロ首脳会談での北方領土問題をめぐる共同声明などの政治文書について、「日ロ双方の領土問題に対する原則的立場が隔たっている」として、作成は断念せざるを得ないとの認識で一致したと各紙が報じている。先日プリホチコ大統領補佐官が日本人記者との会合で話した流れと一緒であり、また、私の所にも１１日の事務方協議でも決裂したという情報も入っており、心配していた通りになってしまった。
　「日ロ外交に取り組んでいる外務省の専門家は、本当に領土問題を解決する気持ちがあるのか」と、元島民、また、北海道の人達から外務省に対する不信の声が数多く寄せられる。切なる声を聞きながら、現実的解決に向けて大きな決断をしてほしいものと願うのみである。
　日米同盟も結構だが、日ロの戦略的提携は中国、韓国、北朝鮮にも大きな影響を与えることを頭に入れなくてはならない。戦略・戦術をしっかり持って、国益の観点から外交を展開して欲しい。
鈴 木 宗 男
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