ネコ太との別れ

ネコ太に取っては、
会社に戻るより、今の生活に慣れています。

ネコ太を抱え、
『ごめん下さい』と声を掛けますと、ご夫婦で出てきました。
『居なくなると寂しくなるわね～と、話していたんです』と奥さん。

『もう、こちらの生活に慣れているようなので返しにきました』と僕。
『これが、ご飯入れで、水とご飯の入れ物と残っていたご飯です』と続く。
『「猫元気」は色々な種類があるので、買うたびに取り替えていました。鰹節は時々振りかけて上げました』と続く。
『良いのですか～！？』とご夫妻。
『たまには、会いに来て下さい』との嬉しい言葉。

3人からと遠ざかろうとするネコ太に、
『ネコ太、行っちゃうの～？』と声を掛けますと、
振り向き『ニャ～』と言いながら戻り、
3人の真ん中に入り、
行ったり来たりしながら3人の足に頭を擦り付けていました。


『半年以上、どこで生活していたんだよ～？』と、訊ねても、
答えはシッポの合図です。