コタラの社長日記

スリランカ産ハーブ「コタラヒムブツ」(学術名サラシア・レティキュラータ)を紹介され、世界初のサプリメントを製造!

当時の思い出話

2009-01-31 09:17:56 | Weblog
家と云っても、
東南の角にある四畳半1間の納戸の間借りです。

畳は無く、
隙間だらけの板の間に、新聞紙を敷き、ゴザが載っていました。
40Wの電球には、傘も被っていません。

障子と雨戸だけですから、隙間風はいやおう無く入ってきます。
北側の川から、夏は蚊、冬は木枯らしのお客さんでした。

『何故ここに住んでいるの?』
『戦争で買出しに来てから、住むようになったのよ』

後に、『家賃は幾らだった?』と聴きましたら、
『家賃は要らないから、農繁期に手伝ってと言われたよ。やった事が無いから辛くてね~、本当に嫌だった。貧乏でもお金の方が楽だった』と話していました。


網代の従兄弟のお兄ちゃん
学校も就職も保証人になって貰いました

火葬中の思い出話2

2009-01-30 09:25:32 | Weblog
大好きだった11才年上の姉は、中学卒業後、
住み込みで働きに行ってしまい、家には2人だけでした。

『春や秋は、麦や稲の落穂拾いをしたんだ。「美味しい麦焦がしを作って上げるね」とか、「この稲を粉にして美味しい団子を作って上げるね」などと言ってね~。幼稚園頃だったと思うけど、何時もの様に、近くの田んぼに落穂拾いに出掛けたんだ。農家の人達が帰る夕方頃を見計らってね。一生懸命拾っていたら、1人の男が近付いてきた。多分、山田と云う人だと思う。「あんた達は良いね~、拾うだけだから」って言われてね~。その時の悲しみと怒りと入り混じった母の顔は今でも思い出される。「自分達が拾わないから拾っているのにね、行こう!」って、手を引っ張られて立ち去った。それ以後は、夜、韮山まで歩いていき拾った。タニシも拾いに行って煮て貰った。あれ美味いんだけど、もう見かけないね~』

『作らないで拾うだけって事ね』と妻。

小さいながらもこの時、
大きくなったら母を楽にして上げたいと、強く心に決めました。


母の掃除のお陰で、枯葉も落ちていない、北側の通路

火葬中の思い出話

2009-01-29 09:21:36 | Weblog
全員が揃った所で、
『12月頃の半ばだったと思うけど、「昔、韮山の山木に茶摘に行ったっけな~、この子が背中で眠いよ~、眠いよ~って言ってたっけ」とお袋が急に言い出して、行ったね~と相槌を打ったら、、「買い物をしていたら、知らない人に名前を呼ばれて「茶摘の手伝いをしてくれませんか?」と言われたんだよ。「はい、と答えてしまった」あの時は、朝5時頃起こされて、生卵にチョンチョンと穴を開けて、醤油をたらして飲まされてね~、オブさって行くんだけど、車など無い時代だから歩きなんだ。砂利道でね~、2時間以上歩くんだと思う、山の中まで行くんだよ。山苺を見つけて食べさせて貰った。茶摘でお金を貰ったの?と聴いたら「お金は貰わなくて、家で飲むお茶を貰ったよ」と話してた。何で急に言い出したのか分からないけれど』

母は、この話を2度続けて話していました。

『オバアチャン、昔に戻ったのね~』と妻。

韮山町山木
http://www.egawatei.com/siryoukan.html


庭の南側、枯葉も草も生えていません、
庭掃除が母の楽しみでした。

1月11日、葬儀

2009-01-28 10:04:39 | Weblog
この日も朝から、風も無く晴天で、11時30分からの火葬でした。
愛昇殿から火葬場まで歩いて5分位の場所です。

昨夜帰った人達がいますし、
今日駆け付けてくれる人達もいて、13人でした。

棺を霊柩車に納め、位牌を持って助手席に乗り込みました。
全員が揃った所で棺を運び込み、台の上に載せます。
母の顔を見るのは今日が最後です。

『最後のお別れをして下さい』と声が掛かります。
全員が棺の前に勢ぞろいし、口々に別れの挨拶をし終わると、
台は滑るように動かされ、扉が閉まりました。

『30分後には終わりますので、それまでは休息室でお待ち下さい』

火葬場から外に出ると、煙突から黒い煙が立ち上っていました、


玄関脇に置いてある、母の庭のお掃除セット

通夜の後で、

2009-01-26 08:29:58 | Weblog
『戦争中、網代も空襲にあってね~、皆防空壕に入るので、大騒ぎしている時、オバサンは平気な顔して家の中にいたらしい「ずねぇ~、アマだえ~」と親父が話していたっけ』

『その話は聴いた事があるよ、機銃掃射もあったらしいね。姉を押入れに入れて、自分は戦闘機を見張ってたと言ってた』

『親父がガンになってから、家の中が暗くなってね~、家にいるのが辛くて、家に帰らず、そのまま仕事に出掛けてたんだ。そんな時オバサンが来ると聴くと、嬉しくてねぇ~、出来るだけ早く家に帰ったよ。オバサンは明るかったからな~』と従兄弟。

従兄弟と云っても、僕とは15歳位、年は離れています。
頼りがいのある兄貴です。

網代の従兄弟が眠り、甥が眠ります。
途中で従兄弟はトイレに起き、帰って来てから、
母の霊前の前で正座をし、昔を思い出しているかのようでした、

お通夜が終わって、

2009-01-25 11:36:54 | Weblog
『幼稚園の頃、近所の駄菓子屋で万引きをして、バアチャンに怒られよ、それから、魚取りの道具を金物屋でツケで買ったんだ、バアチャンが払いに行ったっけ』

『ツケで買うなんて、よく考えつたよな~!それも幼稚園のお前が』と、妙に感心します。
我が家では、誰もツケで買うことなど、しませんでした。

『それからバアチャンの指輪を持ち出して、幼稚園の女の子にプレゼントしたら、バアチャンが「指輪が無い」って騒ぐから、返して貰って、渡したよ。アレが初恋だね』など、など、
3人が大笑いです。

明美は途中で帰り、網代の従兄弟、甥と3人で寝ます。

昔、網代に行った時の頃を思い出し、又昔話に花が咲きます。


義兄の背中に丸い輪が写っています。
デジカメを祭壇に向けた時、光が左から右に移動しました。

1月10日、お通夜

2009-01-24 12:27:10 | Weblog
昨日の雨が嘘のように晴れ上がり、気温も上がります。

17時30分からお通夜ですが、
昼過ぎから親戚が集まって来ました。

最初の予定では10人前後でしたが、
会社から鶴田夫妻、関君と3人が来てくれ、全体で20人少しでした。

母の甥と姪3人が子供たちを連れてきました。
母の甥と姪は3人とも結婚相談を母にしています。

Kの妻、2人の子供たちも義兄と一緒に来ました。
女の子の方は、名前を言われるまで、誰か分かりませんでした。
10年振りだと変わります、特に女の子は、

ワイワイガヤガヤと、
これだけの知り合いに囲まれ、さぞ母も嬉しかった事でしょう。

お通夜が終わり、遠方から来た人達には、
ホテルを用意して有りましたので、そちらに移動して貰いました。

網代の従兄弟、甥のK、Kの娘明美が残り、
Kが子供の頃の話を、娘の明美に話し出しました。


親戚、知人20名以上に囲まれて

1月9日、夜

2009-01-23 08:49:08 | Weblog
9日の夜は、久し振りに甥と2人で話をします。
甥は、高円寺で焼き鳥屋をやっています。

『売り上げは、増えてる?』
『男の子2人とアルバイトの女の子が1人で、4人で何とか切り盛りしてる。内の店は大きい肉を使っているので少し高いから、小さい肉を使った安い店も遣りたいと思っている』

『同じ焼き鳥屋でも、狙う客層が違えば並んで営業しても大丈夫だよ』

9時過ぎに鶴田君が差し入れを持って来てくれました。

30年以上前のスナック「黄金虫」の当時に戻る事も出来ました。
『Kちゃんが食い逃げした店、覚えてる?』
『え~、食い逃げなんかしていないよ~』

『確か、真一と国場と3人でウナギを食べに行き「お勘定をお願いします」と何回も呼んだけど誰も出て来ないから「イラナイんだね」と帰って来たと云う話だよ』

12時頃、鶴田君が帰り、シャワーを浴びて寝る支度です。
甥は直ぐに寝てしまいました。

あの大きな音がするのに、

1月9日、朝から雨

2009-01-22 09:40:15 | Weblog
この日も朝から、ド~ン、ド~ンと音がします。
朝、妻が来て『眠れた?』と言われますが、眠れる訳がありません。

『私も一緒に泊まって上げようかと思ったけれど、嫌な感じがして』

夕方、姉と甥が来て、妻と娘と5人です。

あの大きな音は一向に鳴り止みません。
今日も、この音に娘は怒っていました。
妻と娘は夜の7時頃、家に帰りました。

姉、甥と3人で晩ご飯を食べている時に、
又リ~ン、リ~ンとかすかな鈴の音が聞こえます。
『今の鈴の音、聞こえた?』と2人に尋ねますが、
『何も聞こえなかった』との返事でした。

母が息子を怖がらせる事はありません、
今までに何人ものお葬式をしている場所ですから、
浮かばれない人達がいたとしても不思議ではありません、

長泉愛昇殿
http://www.kiyoraka.jp/sikijo/kaikan/22_011.html

早いもので、母が亡くなり今日で2週間経ちました。
今週の「週間ダイヤモンド」は、「寺・墓・葬儀」の特集です。
http://dw.diamond.ne.jp/

23日(金)20時30分から、「コタラ」がラジオで放送される事になりました。
FM沼津COAST-FM76.7MHZ、ぬまづ・あっちっちエンターティメント、
パーソナリティーは高橋裕一郎さんです。
http://www.coast-fm.com/timetable.html

家族葬の祭壇

1月8日、深夜

2009-01-21 09:12:53 | Weblog
あの音は鳴りやまず、
布団の中で仮眠しようにも、音が気になって眠れません。

深夜2時頃トイレに行き、帰ろうとすると、
何処からとも無くシャリ~ン、シャリ~ンと鈴が鳴ります。

巫女が持つ一杯鈴が付いた物をゆっくり動かした時の感じです。
でも回りには誰もいません。

部屋に戻り線香に火を点けると、
今度は、かすかにリ~ン、リ~ンと鈴の音がします。
先程の鈴の音とは違います。
義父の時も、この音は聞こえました。

変に頭が冴えて、缶コーヒーでも飲もうと、
自販機に出掛けます、後ろを気にしながら、


斎場の自販機は、
コーヒーが1番人気らしく、2階も1階も売り切れでした。
自販機の缶コーヒーを普段買いませんが、
この時は何故か飲みたくなりました。