コタラの社長日記

スリランカ産ハーブ「コタラヒムブツ」(学術名サラシア・レティキュラータ)を紹介され、世界初のサプリメントを製造!

良品と不良品の境目

2006-04-30 11:11:10 | Weblog
1階に電着設備を入れた頃の事です。

僕は2階の現場で塗装の仕事をしていましたので、
1階の電着は社員に任せていました。
前処理の薬品の管理が難しく、
30分毎に薬品のポイントを測らなければ成りません、
少しでも眼を離すと不良の山が出来ました。

電着の良し悪しは、前処理で決まります。
或る日、1階に下りますと、完璧な前処理で製品が流れています。
不良品が流れる時と何が違うのか疑問を感じ、
各前処理の薬品のポイント、温度を調べました。

前処理の温度が、
低い場所を1ヶ所見付けました。
前処理の薬品メーカーから、
指示されている温度より1ヶ所だけ低いのです!
直ぐ前処理の水温が上がらないように、
ボイラーの温度を設定し直しました。

それからは、不良品が殆ど出なくなりました。

各会社毎に設備が違います、
薬品メーカーは一般的な事をマニュアル化し、
教えるだけと云う事でしょうね。

この事で、
不良品が流れている時に、
悪い所を探すのでは無く、
良品が流れている時にこそ、
全体を把握する事が、大事だと思いました。

いかに早く、
良品、不良品が出る境目を知るかが、
良品を出すコツなのでしょうね。


ネコ太のこの姿を見られないのは、
寂しい事です。

品管も人の幅?

2006-04-29 11:51:26 | Weblog
三菱電機からの取引先プレス屋さんから、
プレス素材が送られて来た時の事です。

素材にバリが出ていて危険だと判断し、品管に電話をしました。
『素材にバリが出ていて手を切る可能性が有りますが、如何しましょうか?』と弊社事務員。
『毎日来ているよね?ついでに素材を持ってきて見せて』と品管。

事務所に持って行きますと、
『プレス屋さんにヤスリ掛けして貰えば使えるから、悪いけど場所を貸して上げて』と答える品管。

ヤスリを掛けましたが、キズが目立ちます。
『塗装する前にタッチアップで濃い塗料を塗って貰える?そうすれば多分、傷は分からなくなるから、それでOK』と、品管。

不良箇所を探すのは簡単です、問題は無駄にする事無く、使えるようにする事です。
三菱電機の品管は、この事を知っている人達でした。

やたらと駄目だしする品管は、人としての幅が無く、
良品に変える事を考える品管は、
作る人の苦労を知っていて、コストの事も考えているのでしょうね。


車のトランクで寝るネコ太。
今も以前のように車の窓を開けて有りますが、
ネコ太は居ません。

塗装は生き物です

2006-04-28 11:21:40 | Weblog
塗装の仕事をしていますと、
『何故?』が多く有ります。

昨日と同じ外気温、湿度、塗料とシンナーの希釈率で、
同じ工程を踏んでも不良品の山になる事も有ります。
又、全然気を使わなくても、
最初から最後まで良品がスムーズに出来る事も有ります。

それとゴミの付着も同じです。
品管と決めた良品ぎりぎりの時も有れば、
ゴミが全く無い状態の時も有ります。

ゴミが全く無い状態が長く続きますと、
良品ギリギリでも不良品のように勘違いするのでしょうが、
これは稀な事だと分かって欲しいと思います。

完璧な塗装品が流れると、
検査の所でサインをしたくなるほど、嬉しい気持ちになります。

今まで付き合った親会社の品管で、
三菱電機静岡営業所の方達だけは、
塗装不良を出さずに済ます事に神経を使っていました。

理由を聴きましたら『無駄な事はさせたくない』でした。
これが本当の品管の役目だと思います。


伸び伸び、ネコ太
朝来るとこの場所で正座をし、待っていました。
もう50日も姿を見せません。

役目を終えて帰ってしまったのでしょうか?

車は性能だ!

2006-04-27 09:19:22 | Weblog
'90年にBMW325iのシルバーメタリックを買いました。

この車が納車された時、メタリックの模様はバラバラ、
ボンネットの上に500円硬貨位の明らかに分かる色むらが有りました。
『ここに誰が見ても分かる黄色の色むらが有るけれど、これは良品?』と僕。
『良品です』と猪原自動車。

『本当にこれが良品?下取りの時に何も言わずに受け取る?』と僕。
『大丈夫です、安心して下さい』と猪原自動車。
『しかし、メタリックの模様も汚いし、何故こんな黄色い色むらができるんだろ~?塗装が下手だね~』と僕。
『こんなモノですよ』と猪原自動車。

この頃、トヨタ系列の工場では、新車の不良率が3%、
その内2%は塗装不良だと聴きました。

サーブは例外としても、
車の外観でも外車は塗装に機能を求め、
少々の事では不良にしない事が分かります。
車も機械も外観より性能を重視して欲しいですね。

日本は、工業製品でも外観に拘り過ぎ、
無駄なエネルギーを使いコストアップをしているように感じます。


'90年型のBMW325i
小さい身体に大きなエンジン、
スポーツセダンの始まりだと思います。

車の塗装

2006-04-26 09:18:07 | Weblog
もう20年近く前の事ですが、
高校の同級生で石渡が、新車を買い、見せに来ました。
『オペル買ったよ~、だけど、ここ見てみな』と、ボンネトを開ける石渡。
『なに、なに』と、覗き込む、僕や社員達。
『ここを削って、タッチアップしてあるだろ~、日本の車だったら信じられないぜ~』と石渡。
『あっ、本当だ、発泡したのを削ってタッチアップしてある、でもこの位だったら何も問題がないよ』と僕。
そしてワーゲンゴルフの話を教えました。
納得したのか、しないのか微妙な顔付きで、ウナズク石渡。
当時、オペルはいすゞが販売していまして、オペルでも最上級車でした。

サーブ900を妻と娘と3人で見に行き、
トランクの隅に塗装が剥がれてタッチアップで補修してあるのを見付け、
『これで良品?』と僕。
『はい、何も問題有りません、このまま納品致します』と販売員。
『だけど、こんなに段差が有るよ、これで良いの?』と僕。
『大丈夫です、錆びる事は有りません』と販売員。
『ふ~ん、これで良いの・・・』と僕。
でも、これだけ目立ち段差まで有る補修は、これ以降も見た事が有りません。
ここまで酷いと、多少の値引き位されても買いません。


サーブ900
作家の五木寛之さん、騎手の武豊さん、
コメディアンの加藤茶さんも乗られていたようです。

塗装の不良

2006-04-25 09:22:31 | Weblog
当時、鶴田君と2人で、
沼津のヤナセに車を見に行きました。
ワーゲン・ゴルフが置いて在り、
外観を眺め始めました。

『塗膜が厚いね~、国産車とは全然違うね~!』と、
感心しながら観察しました。

『あっ、これ見て、流れてる~!』と、
フロント・ピラーに塗料流れを見つける2人。
『こうやってショールームに置いてあるんだから、これは良品だと云う事だね~、日本と考え方が違うわ~、日本だったら大騒ぎで手直しをするんだろうけど、無駄だね~』と2人。
この塗料の流れは、カッターナイフで削れる程の大きさでした。
多分、
発泡していないので良品と云う考え方だと思います。

この様なやり取りが有ったので、品管に不審を持ったのです。
この品管は自分の幅の無さを示しています。
『あなたは、きっと将来「良い舅」になりますよ』と僕は言いました。
今でも、この様な品管に出会うと、この言葉を使っています。

間に入っている板金屋さんは、
最初オロオロしていましたが、
『単価の見直しをしなければ駄目ですね~』と僕の言葉に押され、
品管に品質の見直しを迫り、一件落着しました。
この板金屋さんの担当者は、
今の(株)秋山機器の社長で、当時は専務でした。

これも切っ掛けの一つでしょうが、
秋山社長は塗装の事を良く理解しています。

素材の保護と云う機能が満たせて、
醜くない範囲ないでしたら、多少のゴミは問題ないと思います。
その手直しで浪費する時間、材料などは無駄に使われ、
コストアップの原因になると思いますが?


沼津ICに在るココスから見た、
雨に濡れる隣りの店の竹


ゴミ問題

2006-04-24 09:32:57 | Weblog
今回の新規の板金屋さんと言いましても、
20年以上の付き合いで、付き合い始めた頃の話です。
やはりゴミの事で3社が集まり話し合いを持ちました。

その時の事です。

最終納入先の品管が、
宝石を見るようなルーペを持ってきて検査を始めました。

『このゴミは10μの大きさです、この品物には3個まででしたらOKとします、但しゴミとゴミの間隔は10Cm以上離れている事が条件です』と品管。
『10μのゴミはOKと言いますが、この製品は何に使われるのですか?』と僕。
『この製品は、工場に設置されます』と品管。

『工場に設置される~?内でも機械を買いますし、設置もして有ります。設備業者が取り付ける前に、ここにゴミが有るから不良品だとか、返品だとか1度も言った事が有りませんよ、何故こんな小さなゴミにこだわるのか理解に苦しむな~。もしかして、機械の精度が悪いのを誤魔化すためではないの~?』と板金屋さんをチラっと見、品管に文句を言う僕。
『こんなルーペを持ってきてゴミを見る人は初めてだな~!このルーペは何所に売っているんですか?今度内でも買おう』と続く。

ルーペの中にメモリが付いていて、
1メモリが10μなのです、1000分の10㎜、100分の1mmです。


楽寿園の緑
一口で緑と言いますが、色々な緑のコントラスト

昨日は、SOHO三島の内海塾でした。
講演の後が楽しみです。



塗装不良

2006-04-23 13:59:36 | Weblog
先日、
塗装不良で返品される量が多いと云う事で、
話し合いをしました。

この商品は、弊社で以前から納品されている物ですが、
変わった事は、以前の板金屋さんが倒産し、
新規の板金屋さんから来る事です。
当然、最終納品先は同じですし、価格も同じです。

何故、以前の板金屋さんの時は良品で、
新規の板金屋さんは不良なのかです。
考えられる事は、不良の意味が分からず、
過剰品質になっている可能性です。

弊社では、社員に対し、
「自分がお金を出して買える物は良品、買えない物は不良品」と言って有ります。
作っている本人達が買うのが嫌なら、
お金を出す他の人はもっと嫌だと思うからです。

もう20年位昔、こんな話が有りました。
納品先の品管と弊社で取り決めた良品が、
品管の目の前で不良品にされたのです。

それも品管が、不良品だとハネタ本人の目の前で、
良品だと言っているのにも係わらずです。
塗装の不良には、このような事が何度も有ります。

『これを良品として入れて、後で怒られるのは私ですから、ハネマス』とそのパートのオバサンは言いました。
この時は、品管がオバサンを説得して、終わりました。

今でも、このような事はチョクチョク起こります。

ヒメシャラの葉
この季節の葉の色は、一雨毎に変わります。
若葉の色って綺麗ですね。

教授との会話

2006-04-22 17:11:32 | Weblog
在室のマークを確かめ、
コンコンと扉を叩き『こんにちは~』と入っていきますと、
『あ~、こんにちは~、久し振りや~な~、ちょっと待ってくれる?』とSUN教授。

『はい』と返事をして、教授の部屋の窓から景色を眺め始めました。
教授の部屋からは、海や山がまるで箱庭の様です。

『達筆やな~』と言う、教授の声が後ろから聞こえ、
『えっ、何ですか?』と答える僕。
『ブログ書いてるやろ?この間読んだんよ、毎日書くのって大変やろ?』と教授。
『え~?なんとか毎日書くようにしています』と、不意をツカレ、あわてる僕。

『俺も毎月書いていた事があるんよ、もう仕事が忙しくなって書くのを止めちゃったけどね』と教授。
『これに投稿すると、本が2冊ただで貰えたんよ、それで書いていたんだけど、仕事がね~、これが、そうだけど、もう少しで終わるから、もうちょっと待っていてくれる?』と、真剣にPCを覗き込みながら、話す教授。

『これが、そうですか?少し読ませて下さい』と言い、読み始めました。
う~ん・・・学術書に投稿するだけ有って、
専門的な言葉が多く出てきますが、
何と無く・・・酒と肴の話が多い気がしますけど~・・・


庭で咲く紫木蓮
PCで探しましたら「しもくれん」と書いて有りました。
母が挿し木で育てたそうですが、大木になりますよね~・・・
夏は白木蓮(はくもくれん)が涼しげで、綺麗です。

産学連携課

2006-04-21 13:54:17 | Weblog
SUN教授の大学の産学連携課に、
2人の気の良い女性職員がいます。

或る日の事、
コンコンと開いている扉を叩き、
『こんにちは~!』と入っていく僕。
顔を見るなり『あたし・・・痩せた?』と、
上目遣いに言いながら、アワテテお菓子を隠す仕草が、いと可笑し。

アリのようにお菓子を集めてと、思いながら、
呆れ顔で『痩せてない!太った?』と答える僕。
『あのね~、いくら「コタラ」をたまに飲むからって、食べる量が多ければ痩せないよ~!』と、怒りながら続く。
『そうよね~、食べちゃ駄目よね~』と納得のアリ女性。

『あたしさ~、時々血液検査をしているんだけど~』と女性。
『へ~、必要だね~』と、上から下へ目線を動かし納得する僕!
『父親の家系が糖尿で、気になるから受けてるの~』と女性。
『ふ~ん、糖尿が気になって、食べてるの?』と僕。
『・・・・・父親の家系の男は糖尿で女は甲状腺なのよ~』と女性。
『へ~、男が糖尿で女が甲状腺?』と繰り返す僕。
『そうなのよ~、それが殆んど全員なの』と女性。
『だとすると・・・糖尿と甲状腺は同じ因子かもしれないね~』と答える僕。
『分かっているのに向上せん?』と続く。

専門家の人、教えて下さい、糖尿と甲状腺は同じ因子なのですか?

今度この女性は、総務課に移って行きました。
やっぱり、アリさんだけに・・・引越し者?


この頃、白太は夜勤が多く外泊が続きます。
朝帰りで御飯を催促し、食べ終わると直ぐ出掛けます。
地域の防犯に貢献しているのだと思います。