伊香詰所の由来
当詰所は今から220年前(1778)都に大火災があり、本願寺と共に被災しました。
当時第19世乗如上人は、諸国へ再建のため巡行され、そのご努力により再建の運びとなり、
近隣近住は、もとより、全国の信徒が、故郷を離れ11年もの長き間、本山再建に、ご奉仕され、
滋賀県伊香郷の私達 先祖も老若男女を問わず御奉仕されました。
その当時の宿泊所が現在の詰所の言われであります。
再建工事完了の後、達如上人は特に湖北三郡の門徒衆の厚い奉仕の心に打たれ
乗如上人のご寿像と御書並びにこの詰所を下賜され佛恩相続を願われたのであります。
この詰所も時代の流れと共に、広く一般の方にも、ご利用ご愛顧いただいております。
本山、報恩講には、多数の信徒が参詣され、我家同様に宿泊できる、
ふれあいの場として、愛され、ご利用いただいております。
なお、以前の建物は万延元年に火災類焼し、ただちに門徒の方々の、
木材、金品労力やご寄付により再建されました。
しかしそれも築後約150年を経過し、老朽化のため、現の建物を建築したものであります。
これからも私達は、佛恩を報じ、先人への報恩の念怠ることなく、
この由緒ある詰所を守り続けてまいります。合掌
平成18年4月吉日 伊香詰所