このろぐ@通翻訳

日英/英日通訳・翻訳を勉強中。旧このろぐ@フランス(今は日本)

落書き 響きを読んで

2018-05-05 12:25:31 | 日記
天才とは埋もれるものである。己の世界を持ち、非凡な我々には想像もつかない境地で達観している。だから、我々の生活にはきっと関わる必要もない。生や死を超越した何かを持った人間に、外界の賛辞は本来不必要だ。我々の目に天才が映ることがあるのなら、きっとそれは薄味のスープのように、我々の舌に合わせて調理された、天才の戯れだ。しかし、戯れに興じる心もなければ、きっと天才は死んでしまう。残念だ。

凡人である我々は、凡人という才能を享受している。人類の99.9%の仲間になれた我々は、幸せなときも、価値観も、考え方も共有できる仲間が多くいる。0.01%の天才の仲間にはなれずとも、我々99.9%は、それでも人類の進歩の99.9%を担っているのだろう。その自覚を持って生き、できれば埋もれがちな0.01%を認めてみたいものだ。

比喩的に0.01%などとかっこよさげな言葉を並べたが、その程度が天才ならば私でも楽にたどり着く。一つの技術を極めれば、誰でもなれる。その程度の数字でしか無い。実際的な数字をはじき出すと、私が天才と認めるのは7億分の1くらいだろうか。きっと、それ以外は秀才のはずだ。天才は安売りすべきではない。そのくらいの天才とは、何なのだろうか。いないのかもしれない。そのくらいがちょうどいい。目標は目に見えないほうが、遠くへ行けるだろう。僕たちはきっと、自分の幻を追いかけるために生きている。


Il faisait beau.