KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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福来蜜柑(ふくれみかん)20191220

2020年01月09日 | 植物
フクレミカン(福来蜜柑)。
実の直径は3㎝程度。
まるでミニチュアみたいなカワイイみかんです。

茨城県固有のみかんで、主に桜川市(旧・真壁町)などで栽培されてきました。
何でも、筑波山山腹の気温の逆転層(標高が上がるにも関わらず、逆に気温が上昇する現象)が、温かい気候を好むミカン類の栽培に向いていたのだとか。
尤も最近は温暖化が進んでいるから、昔よりは他の地域でも栽培しやすくなっているでしょうけども。

温州みかんに押されて、栽培する農家は、相当、減ったでしょうね。
この樹も、誰も収穫する人がいないようです。
福来蜜柑の収穫時期は10月下旬~12月初旬だそうですが、12月下旬寸前ですもんね。

福来蜜柑は、甘みが弱くて酸味が強く、大きい種があるので、市場では温州みかんに勝てなかったようです。
その代わり、香りが強く、皮を使用した七味唐辛子は絶品です!
笠間市でも、福来蜜柑を復活させて、七味唐辛子を販売しよう、という動きがありましたね。

「フクレミカン」は、元々は外皮と実が離れて、ふくれていることから付いた名で、これに「福来」の字を当てるようになったのは、それほど古い話ではないようです。
「野の博物誌 茨城の自然をたずねて」(朝日新聞水戸支局・編/第一法規・刊1979年)によると、
「世はまさにイメージの時代。山頂の売店ではフクレミカンを『福来ミカン』ともじって、大分売り上げを伸ばしているという。この調子だといずれ正月の縁起物などにもてはやされて、ウンシュウミカンとの地位もこの気温のように逆転する日も近いかもしれない。」
などと書かれています。
まだ半世紀は経っていないようですね。

子どもの頃、近所のおじいちゃんが、盆栽に仕立てた福来ミカンを持っていて、味見をさせてもらった。
酸っぱくて、衝撃的だったのを覚えています。
ただ、その時は、「つくばみかん」と説明されたような?
そんな別名がかつてあったのか?
おじいちゃんの言い間違いか?
KONASUKEの記憶違いか?
真相は薮の中、です(笑)

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