KONASUKEの部屋

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人呼んでツヅミミノムシ(鼓蓑虫)~マダラマルハヒロズコガの幼虫~

2017年06月09日 | チョウ目
樹の皮が歩いてる?
そんなバカな?
・・・って良く見たら、虫の頭が生えてる?

この不思議な虫は、マダラマルハヒロズコガの幼虫です。

樹の皮のような瓢箪型のものは、幼虫が作った巣。
頭は、どっちからでも出せるようです。

こうやって、頭を出しては巣を引っ張って歩きます。

離れて見ると、樹の皮が歩いてるようにしか見えません。

人呼んで、ツヅミミノムシ(鼓蓑虫)!

良く観ると、二枚貝のように、綴り合せてあるんだね。

蓑虫って言うと、草食って相場が決まってるんだけど・・・

この虫、肉食です!

アリの幼虫を食べるそうです。

アリを飼ってる人にとっては、天敵ですな(笑)



別名:
マダラシロヒロズコガ
分類:
チョウ目ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科
翅を広げた長さ:
♂16~20mm、♀21~26mm
分布:
(北海道?)、本州、(四国?)、九州
平地~山地(低山地に多い)
成虫の見られる時期:
6~9月(年1~2化)
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・不明
幼虫・・・アリ科(ケアリ属、アミメアリ属)の幼虫、オスアリ、昆虫類の死骸
※飼育下では人工飼料も食べる
その他:
前翅翅頂部は非常に丸い。
焦げ茶色と薄茶色のまだら模様。
頭毛は滑らか。
下唇鬚は、全体に上向きに湾曲。
中節は厚い鱗毛束で包まれ、末節の先端は尖らない。
♀は♂より大型。
樹林と林縁、公園などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来することも多い。
普通種で個体数も多い。
幼虫は別名、ツヅミミノムシ
土やおがくずなどから扁平な8の字型の蓑を作る。
二枚貝のような構造で、どの方向からでも頭を出せる。
成長に合わせて大きくしていくらしい。
春~秋に見られる。
頭部~胸部付近は黒色で、胴部は乳白色。
クサアリモドキやトビイロケアリなどの巣に入る。
樹皮や朽木、枯葉などを食べると考えられてきたが、近年、肉食であることが判明した。
終齢幼虫の体長は約7~10mm。
蓑の長さは約14~15mm。
線虫に寄生されることも多いらしい。
蓑の中で蛹化する。
羽化は、蛹の状態で蓑から半分身を乗り出して行う。
昆虫寄生糸状菌の一種に寄生される。
参考:
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
芋活.com
東京ズーネット
ありんこ日記AntRoom「マダラマルハヒロズコガの食性について」
ありんこ日記AntRoom「マダラマルハヒロズコガのミノの成長」
岐阜のアリ「マダラマルハヒロズコガ」
岐阜のアリ「マダラマルハヒロズコガその2」
森林総合研究所九州支所


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