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KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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マユタテアカネ♂20191017

2019年10月21日 | トンボ目
マユタテアカネのオス。
顔に御公家さんの眉みたいな一対の黒点があることが名前の由来なんだけど。
この個体では、「カトちゃんペ」的に、くっ付いちゃってますね。
実は、眉模様だけでは、本種という確証に欠けるので。
その他の特徴を合わせて、総合的に判断する必要があります。

胸の横には、太い黒線がありません。

オスの腹端の上部付属器(タンデム飛行の際、メスの首を挟むのに使う)は上に反り上がる。

別名:
スカシナツアカネ
分類:
トンボ目トンボ亜目トンボ上科トンボ科アカネ亜科
体長:
♂31~43mm
♀30~42mm
腹の長さ:
♂19~28mm
♀20~29mm
後翅の長さ:
♂22~32mm
♀22~33mm
分布:
全国
平地~丘陵・止水
成虫の見られる時期:
6~12月(年1化)
卵で冬越し
エサ:
成虫・・・飛翔性昆虫
幼虫・・・ミジンコ、水棲の昆虫の幼虫、オタマジャクシなど
その他:
池沼・湿地に普通に見られる。
周囲に木立ちが多く、開けて抽水・浮葉植物の豊富な池沼を好む。
小型のアカトンボで、顔に二個の眉状の黒紋があり、和名の由来となっている。
(この特徴だけでは本種と確定できない。)
胸の横には、太い黒条はない。
ヒメアカネに似るが、オスの腹端の上部付属器は反り上がる。
(ヒメアカネ♂の尾部付属器は反り返らない。)
メスの産卵弁は円形の板状。
よく発達して、先端はほぼ腹端に達し、深く2片に分かれる。
♂は腹部第9節の側面に小さな黒紋がある。
♀は腹部第3~10節側面に細長い黒紋を有する。
成熟すると♂は顔面がやや青白くなり、翅胸は褐色、腹部は鮮やかな赤色になる。
♀は翅胸前面がやや濃く褐色を帯びる他、腹部も褐色味を増し、老熟すると背面が淡褐色を呈するようになる。
翅は概ね透明だが、基部にわずかの橙色斑が現れ、メスはツマグロ型が出現する。
ツマグロ型の出現率は、地域によっていくらか異なるらしい。
(コフキトンボの帯トンボ型のような顕著な差はないらしい。)
♀の中にはごく稀に♂と同じような体色・斑紋を有する個体があるらしい。
盛夏には避暑の姿勢をとる。
未成熟個体は、水域からやや離れた丘陵地の森林地帯などに移り、林内の日陰の多い下草の間などで栄養飛翔を行う。
成熟した個体は水辺に戻るが、日陰を好む性質が強い。
♂は水域の植物上や岩上などで静止占有型の縄張りを作る。
交尾は静止型。
秋晴れの日に♂♀連結して、ホシクサなど背丈の低い草が生育する水域へ飛来(連結飛翔型)、ごく浅い水面などに連続打水産卵(または打泥産卵)する。
卵期間は半年程度。
幼虫期間は3~5カ月程度で、4~8月に見られる。
幼虫は体長14~16mm、頭幅4.5~5mm。
マイコアカネに極めてよく似ている。
体色は淡褐色で、黒褐色の複雑な斑紋を有する。
頭頂部は逆台形で、複眼は大きく側方に張り出している。
下唇は比較的長く、あご刺毛は13~14対で、時に12または15対のものも見られ、同一個体でも左右で数が異なることが多い。
側片は表面に小さい黒褐色斑を点在するが、この小班はマイコアカネより顕著で、時には中片にも認められる個体がある。
刺毛は通常10本で稀に9本または11本持つものも見られる。
腹部には第8・9節に側刺がある。
側刺は第8節のものは節のおよそ1/3と短く、第9節後端に届かない。
細く尖らず楔形をしているものが多い。
第9節のものは節の2/3くらいと、比較的短い。
幼虫は主として平地や丘陵地の木陰のある池沼や湿地、水田、時には小さい溝川などに生息し、しばしば街中の神社などの社叢の池にも定着している。
主に水底を這ったり、抽水植物/沈水植物/植物性沈積物などに紛れ込んだ状態で生活している。
羽化は倒垂型。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
ヤゴペディア

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