KONASUKEの部屋

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閲覧注意!”G”の苦手な人は見ないでね~クロゴキブリ20190901~

2020年02月22日 | ゴキブリ目

クロゴキブリ。
所謂フツーのゴキちゃんです。
夜の散歩中に、道端でバッタリ。

屋内で生活・繁殖が完結するチャバネゴキブリ(薄い茶色で小型の最も身近なゴキブリ)と違って、クロゴキブリは比較的寒さに強く、日本の屋外でも冬越し出来るらしいです。
一説には、400~500mも飛んで移動するとか。
こうした屋内↔屋外の移動中に、遭遇したのかも知れませんね。

主な生息場所は下水道などで、そこから屋内に侵入する、というのが一般的なようです。
しかし、プランターの中とか、公園の樹木、落ち葉の下などでも生きられるようで、そこからの浸入も考えられますね。

今回、この記事を書くために、改めて勉強してみたのですが。
何か、如何に人類が彼らの生活をバックアップしているというか、彼らを飼育しているというか、実態を知ることが出来ました。

基本的にゴキブリは熱帯系の昆虫で、屋内に侵入して衛生害虫・不快害虫となるのは、全種類の1%程度。
多くは屋外で、落ち葉とか朽木とかの分解者として生活しています。

熱帯系ですから寒さには弱く、かつて北海道には、屋内にゴキブリは生息していませんでした。
(屋外の種類については知識がありません。)
「冬は寒くて、暖房がなくっちゃね。」「冷たい水で洗いものなんて出来ないわ。」とか言って。
冬でも暖かい環境と、温水の流れる下水道を作ったので、高温多湿を好むゴキブリに、超優良な物件を、我々は提供しているワケですな、これが(笑)
快適な生活も、程々にしとかないと。
温暖化も進んで、さらにゴキブリが北上しますよ(笑)

そうやって増えたゴキブリに恐れ慄き、殺虫剤ブシュ~ッ!!
ハイ、それダメ~!!(笑)
特にチャバネゴキブリのように、屋内で生活・繁殖が完結する種類には。
たとえばAという成分の殺虫剤で、チャバネゴキブリをやっつけようとすると、それに強い個体は生き残り、Aに強い個体だけが増え、やがて効かなくなります。
そこで殺虫剤Bを使って駆除すると、AにもBにも強い個体が生き残って増え、また効かなくなります。
そこで殺虫剤Cを開発して・・・。
こうしてどんどんチャバネゴキブリは強くなる!
まるで星矢や悟空が、強敵と戦い、傷つき倒れ、立ち上がる度に強くなるように!(笑)
我々は殺虫剤を使って、ゴキを鍛えているのです!!
やがてスーパー・チャバネゴキブリが・・・って、恐い考えになってしまった。
それに、殺虫剤の成分に長期間さらされることによる人体への悪影響だって心配です。
ゴキブリを皆殺しにする、という考えは捨てて、出来るだけ減らす、という方にシフトした方が良さそうです。
ウチはホウ酸団子を使っていますが、ほぼゴキブリを見かけませんね。
あとは、ゴキブリが住みやすい環境にしないこと。
エサになるようなモノは、おきっぱにしない。
下水道に流さない。

公園等で生活しているクロゴキブリの生活ぶりを調べた研究によると、弁当の食べカス、ネコの餌の食べ残し、ハトの糞などが格好の餌になっているようです。
「弁当のゴミ、持って帰るの面倒だな。」「ネコちゃんカワイイ。」「ハトは癒されるなぁ。」とか言って。
実はゴキブリにエサを与え、繁殖のお手伝いをしているのですから、お人よしにも程があります(笑)
ポイ捨て、野生の生き物に無暗にエサを与える行為は、やめましょうね。

プランター、ってのも、クロゴキブリの良い住処になるようです。
暖かくて、定期的に水が供給されて、湿り気も最高!
まぁ、これ位はしょうがないかもですね。

ゴキブリは糞にフェロモンが含まれていて、匂いに惹かれて集まってきます。
ゴキブリの通り道には糞があるので、こまめに掃除することも有効ですね。

分類:ゴキブリ目ゴキブリ科
全長:♂約25mm、♀25~40mm
分布:全国(かつては関東地方以西に生息していただけだったが、戦後、都市部のビルや地下街を中心に広がり、北海道の一般家屋にも定着した)
   平地~低山地
成虫の見られる時期:1年中(6~11月だが暖房の普及により通年化した)
   かつては幼虫で越冬後、成虫になっていたが、現在は卵・幼虫・成虫と、全てのステージで越冬する
エサ:植物性・動物性を問わず食べる雑食性で、毛髪、排泄物、死骸なども食べる。
   野外では弁当などの空容器、鳥の餌や糞、猫の餌、キノコ類、樹液など。
その他:家屋内に入り込むコスモポリタン種、衛生害虫・不快害虫の代表格。
    元々は野生種だが、下水道や浄化槽など、水や食べ物があり、暗く温かく、湿った場所を好む。
    屋外ではプランターや植木鉢の中、公園の樹洞、樹皮などに生息し、越冬もできる。
    糞に集合フェロモン(臭い物質)があり、糞の集積場がコロニー(巣)になる。
    生息密度が低いと、ほとんど巣の周辺を離れない。
    生息密度が高いと、より生活しやすく食糧の多い環境を求めて、自立する。
    時に遠くまで移動することがあり、飛翔能力は400~500Mとも。
    中国南部(アフリカ?)が原産地の外来種と考えられるが、日本にはかなり古くから定着していたと思われる。
    夜行性で、明るい場所で見られる場合、相当な個体数がいる可能性がある。
    全身油を塗ったような光沢のある黒褐色で、腹部下面は赤褐色。
    (光沢はヘプタコサジエンを主成分とする脂質)
    ♂♀ともに長翅で、腹を覆い隠すが、オスの方が翅が細長い。
    (ヤマトゴキブリでは、光沢はやや鈍く、♀は短翅で腹がはみ出す。)
    戸棚の抽斗(ひきだし)や流し台の下などに、がま口型の卵鞘(約10mm、20~30個の卵が入っている)を産み落とす。
    7~10日ごとに、生涯で17回前後産卵する。
    卵は30~50日で孵化。
    若齢幼虫は赤褐色~黒褐色で、2本の白帯を持つ。
    老齢幼虫は赤褐色。
    約1.5~2年幼虫で過ごし、成虫の寿命は4~5カ月程度。
    寒さには比較的強いが、20℃以下で産卵は減少し、17℃以下で活動が鈍る。
    常に屋内にいるチャバネゴキブリに比べて、殺虫剤抵抗性が上昇していないとされる。
    これは、クロゴキブリが
    ①ライフステージが1~2年と比較的長いこと
    ②屋内と屋外を行き来する個体群があること
    により、抵抗性が上昇しにくいからと考えられる。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   検索入門セミ・バッタ(保育社)
   東京都内の屋外に生息するゴキブリの実態ー東京都港区における調査からー
   ゴキブリタイジフジサワ
   DUSKIN
   Wikipedia
   株式会社アルバトロス

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