たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

自分でもわからない弱点~禁止令~

2011-09-16 15:01:37 | 交流分析
人は、人生脚本を、子供の頃の親の影響を受け、無意識に書いているということを書きました。

自分を振り返ったり、子育てを振り返ると、ちょっとゆううつになってしまいますが、親だって人間。
完璧な人間なんてひとりもいないはずです。
私の持論ですが、完璧だったら「神」であろうから、人間として生まれてこないのだと思っています。

だから、誰しも、「生きにくいな」と感じる瞬間ってあると思うのです。でもそれが普通です。
その自分のわからない弱点に気づくこと…

その弱点を気づくために人生脚本を分析します。
以前書いた禁止令とドライバーですが、交流分析協会としての順番が違うようなのですが、内容は同じです。

■禁止令…養育者から非言語(言葉ではなく態度や感情)によってネガティブなメッセージを受け取ります。

■許可…養育者から非言語(言葉ではなく態度や感情)によってポジティブなメッセージを受け取ります。(許可のほうが基本的に多い)

子どもは、母親のお腹にいる時から言葉が話せない時期(~8ヶ月)までに、母親の言葉を聞いたり、母親の感情を無意識に受け取っています。
胎教が大切だというのもここに働きかけるからです。

でも、母親(養育者)も人間なので、毎日おだやかで居続けるというのは、難しいものです。ネガティブな感情は、親となった養育者でも必ずあります。それでいいのです。
(親はやさしくなければならないとか、ネガティブになってはいけないと思うと、もっと深い問題になってしまいます)

禁止令は、どのネガティブを受け取るかによって人それぞれ違います。同じ対応をしても、ある子にとっては、「存在するな」であるかもしれないし、違う子にとっては、「重要であるな」かもしれない・・・

それは、まだ意識もはっきりしていない胎児または乳児が決めているので、大人になっても、なかなかわからない無意識の領域です。

なんだかわからないけど、苦しい気持ちがある時、また、苦しいかどうかもわからないもやもやとしたものがある時は、この禁止令が働いているかもしれません。

ここに気づくのは至難の業?のようですが、このあとに続く、拮抗禁止令に気づいて、少しでも肯定的な脚本に書きかえるヒントをつかめればと思います。