たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

癒しの逆説の真理

2008-05-16 20:56:16 | 本の力
今、諸富先生の「むなしさの心理学」を読んでいて、あ~これだ~と思ったのがこの「癒しの逆説の真理」
です。

「癒し」がブームになってかなりたつような気がしますが、未だに癒しブームは続いています。
癒して欲しい、癒されたい、という人が沢山います。
世の中、みんな疲れているんだな~
衣食住に困っていない日本なのに、何か満たされない、むなしい、生きている意味がわからない・・・
そんな気持ちでの毎日の単調な生活は、心が疲れてしまうのです。

しかし、癒されたいと思ってしてもらった事は、その時だけ、一時的のものです。
何かに癒して欲しい、この求める心があるうちは、やはりほんとうの癒しはやってこないというのです。

たとえば、ボランティアの人がよく言います。ありがとうといってもらう事がうれしい、元気がもらえると・・・
仕事にしても、お客さんが喜んでくれるので頑張れます。という事もよく聞きます。
本当の癒しは人に役に立つ事をすること??
「人に必要とされる喜び」、「人の役に立てる喜び」こそが本当の意味で人を癒す・・・これが癒しの逆説の真理です。

何かの役にたっている、誰かに喜んでもらえている、そう思ってした事こそが、人は癒されているというのです。
ほんとうは癒している側の人が癒されている・・・
実は、誰もが思い当たる事があるのではないでしょうか。

なんだかとても納得してしまって、そしてうれしい気持ちにもなってしまいました。
やっぱり私は性善説だな~~
そして、やっぱりマザーテレサに通じています。

アイデンティティの確立~発達課題~

2008-05-06 12:47:12 | 勉強会
GWいかがでしたか?とうとうこのブログも丸3年がたってしまいました。
今年のGWは主人が仕事だったりで、恒例のみなとみらいも行けませんでした。
自由が丘でちょっとしたイベントがあったのでチラっと見に行きましたが、駅前はほとんど変わらずですし、ごちゃごちゃの混雑も相変わらずでした。
でも、その喧騒をちょっと抜けたところに古民家カフェの「古桑庵」があり、静かな空間でお茶を飲んでほっとしてきました。

前回の勉強会について書いていませんでした。
キャリアカウンセリングの観点から、発達段階、発達理論についてでした。
発達段階とは、色々な分け方がありますが、おおまかに乳児期、幼児期、少年期、青年期、成人期、中年期、老年期のようにわかれていて、身体的な成長や環境の変化の段階です。
その発達段階には、それぞれ発達課題があって、心の発達が大きなものです。

その発達段階の中の重要な発達課題は「アイデンティティの確立」であるといいます。
アイデンティティの確立とはいったいどういうことでしょうか。
わかりやすく言うと、「自分は何者であるか」あなたは誰?と問われてはっきりと答えることができることです。
自分をどれだけ見つめているかということです。
なので、人生設計、職業の選択では重要な事なのです。
エリクソンによると、青年期における課題であるといいます。が・・・皆さん、どうでしょう?

実は、この問いに私自身はっきりと答えられず、ドキッとしました。というよりガックリきたといったほうがいいかもしれません。

最近、だいぶ心に余裕ができるようになった事が、成長した事だと満足してしまっていて自分を振り返る作業を怠ってしまっていたのではないかと痛感してしまいました。
最後のフィードバックの時にも言ったのですが、年をとっていく事にあきらめることなく、まだまだこれから心の発達はできる可能性はあるし、課題だっていくらでもあると気づきました。

やっぱり常に意識していないと成長はできないということですね。