今日も少し、酔っ払ってブログを書こうとしたらネタがないので、少し前の話・・・
私は珈琲が好きなので、会社では水筒(ポット)に入れています。
珈琲メーカーで入れて保温していますので、入れたてと、数時間後では酸化が進み
美味さが違いう、などとうんちくを言っていたら、ある人が自分も買いに言ったら
安いのやら、えらく高いのやらがあるので、迷っているそうです。
・・・・で少し講義を・・・
最近のポットはステンレスが大半ですね。・・で何故ステンレスかを・・・・
ステンレスを分類すると・・・これは話が長くなりますので先ずは、熱伝導率から
鉄を1とした時SUS304は1/5、SUS430は1/3ですからポットで使うと
保温力が高いのですが、安物でSUS430を使ったりすると保温力が落ちるのです
熱膨張率は鉄とSUS430はほぼ同じでSUS304は1.5倍もあるので
熱による歪が大きいので、ステンレス製シンク(流し台)に残ったお湯を捨てると
「パン!」とはじける様な大きな音がしてビックリした事はないですか?
これは熱で局部的に伸びて歪んだり、冷える事で急に収縮・膨張するだけなのですが
カミさんなんぞは「これて、不良品なの・・・・?」いえいえ決して不良品ではなく
むしろ耐腐食性能の高いSUS304を使っているもので、安心して使ってください。
流しに磁石を付けて、ピッタト付くようであれば、SUS430で錆びないよう頻繁に
手入れをして下さいね。
ではもう少しうんちくを・・・
包丁やコップなどで材料が18-8ステンレス等と表示しているのを見たことがありますか?
これがSUS304というステンレス材料でCr(クローム)18%、Ni(ニッケル)8%を含む
鋼材です。鋼材と言うくらいですから、元は鉄なのですが、Crを11%以上添加すると徐々に耐食性が向上します。・・・・これからが面白い話になるのですが、途方もなく長く
なりますので、さわりだけで本題に戻します。
保温力は材質だけではなく、じつは水筒の構造が最も大きな要素なのです。
昔遠足に、魔法瓶水筒なる物を持って来る奴がいて、昼飯の時に熱いお茶が出て
くるのでビックリした経験はありませんか?我々の世代は内側がビン(ガラス)で
作られているところから、多分魔法瓶となったのかな?
何故冷めにくいかというと、ビンが二重構造になっていて中を「真空」にすること
で熱が逃げるのを防いでいるのです。宇宙は「真空」なので熱は伝わりませんね。
但し熱は「放射」するという「性質」を持っていますので、「放射」を防ぐために
鏡のように反射させることで、逃げる熱を鏡で跳ね返しているのです。
ところが、ビンは衝撃に弱いので、乱暴に扱うと割れたりするのです。
持ち歩くのが、本来の役目ですから、割れない魔法瓶を作ろうという人がいて
瓶を金属に変えたのですが、これも衛生面や瓶と比べると保温力もなく・・・・
それから数十年(?)、日本の30年前くらいに、ステンレスでこれ作った人がいた
のです。これが、今世界中で使われている水筒なのです。
しかし実は、色々な理由で性能は変わって来るので、安い物や・高い物が
あるのです。ポイントを整理すると・・・・
・材質がSUS304か?(鉄よりも高価な金属です)
・真空(真空度で保温力が違う)
・内側が鏡面か?(理想的には鏡のような)
・製法(ステンレスは先で述べたようにクロムを混ぜることで表面に強い酸化皮膜
「不動態皮膜」を生成しますが、通常これが破壊されても直ぐに修復する
金属ですが、溶接などの熱影響で腐食割れを起こしますので、熱ひずみを
抑える加工方法が必要ですし、切削・塑性加工が難しいのです。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他もあるかも知れませんが、お店に行ってこれらを、チェックして購入するのは
不可能ですね。結局は自身の使い方の目標性能を決めて(3時間後も熱いとか?)
使っている人からメーカー名と型番を聞くのが一番良いのかも知れませんね。
因みに、私の使用目的は\360の安物で十分です。
残念ですが、今の世の中、製品の性能コストではなくて、ブランドや商流などで
定価が決まっているようですね。
大切なのは消費者が目を肥やして、これに満足する飽くなき追求をして行く事が
今までも、今からも、最も大切な企業としてのあり方ですね。
「負けるな日本製造企業!」
私は珈琲が好きなので、会社では水筒(ポット)に入れています。
珈琲メーカーで入れて保温していますので、入れたてと、数時間後では酸化が進み
美味さが違いう、などとうんちくを言っていたら、ある人が自分も買いに言ったら
安いのやら、えらく高いのやらがあるので、迷っているそうです。
・・・・で少し講義を・・・
最近のポットはステンレスが大半ですね。・・で何故ステンレスかを・・・・
ステンレスを分類すると・・・これは話が長くなりますので先ずは、熱伝導率から
鉄を1とした時SUS304は1/5、SUS430は1/3ですからポットで使うと
保温力が高いのですが、安物でSUS430を使ったりすると保温力が落ちるのです
熱膨張率は鉄とSUS430はほぼ同じでSUS304は1.5倍もあるので
熱による歪が大きいので、ステンレス製シンク(流し台)に残ったお湯を捨てると
「パン!」とはじける様な大きな音がしてビックリした事はないですか?
これは熱で局部的に伸びて歪んだり、冷える事で急に収縮・膨張するだけなのですが
カミさんなんぞは「これて、不良品なの・・・・?」いえいえ決して不良品ではなく
むしろ耐腐食性能の高いSUS304を使っているもので、安心して使ってください。
流しに磁石を付けて、ピッタト付くようであれば、SUS430で錆びないよう頻繁に
手入れをして下さいね。
ではもう少しうんちくを・・・
包丁やコップなどで材料が18-8ステンレス等と表示しているのを見たことがありますか?
これがSUS304というステンレス材料でCr(クローム)18%、Ni(ニッケル)8%を含む
鋼材です。鋼材と言うくらいですから、元は鉄なのですが、Crを11%以上添加すると徐々に耐食性が向上します。・・・・これからが面白い話になるのですが、途方もなく長く
なりますので、さわりだけで本題に戻します。
保温力は材質だけではなく、じつは水筒の構造が最も大きな要素なのです。
昔遠足に、魔法瓶水筒なる物を持って来る奴がいて、昼飯の時に熱いお茶が出て
くるのでビックリした経験はありませんか?我々の世代は内側がビン(ガラス)で
作られているところから、多分魔法瓶となったのかな?
何故冷めにくいかというと、ビンが二重構造になっていて中を「真空」にすること
で熱が逃げるのを防いでいるのです。宇宙は「真空」なので熱は伝わりませんね。
但し熱は「放射」するという「性質」を持っていますので、「放射」を防ぐために
鏡のように反射させることで、逃げる熱を鏡で跳ね返しているのです。
ところが、ビンは衝撃に弱いので、乱暴に扱うと割れたりするのです。
持ち歩くのが、本来の役目ですから、割れない魔法瓶を作ろうという人がいて
瓶を金属に変えたのですが、これも衛生面や瓶と比べると保温力もなく・・・・
それから数十年(?)、日本の30年前くらいに、ステンレスでこれ作った人がいた
のです。これが、今世界中で使われている水筒なのです。
しかし実は、色々な理由で性能は変わって来るので、安い物や・高い物が
あるのです。ポイントを整理すると・・・・
・材質がSUS304か?(鉄よりも高価な金属です)
・真空(真空度で保温力が違う)
・内側が鏡面か?(理想的には鏡のような)
・製法(ステンレスは先で述べたようにクロムを混ぜることで表面に強い酸化皮膜
「不動態皮膜」を生成しますが、通常これが破壊されても直ぐに修復する
金属ですが、溶接などの熱影響で腐食割れを起こしますので、熱ひずみを
抑える加工方法が必要ですし、切削・塑性加工が難しいのです。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他もあるかも知れませんが、お店に行ってこれらを、チェックして購入するのは
不可能ですね。結局は自身の使い方の目標性能を決めて(3時間後も熱いとか?)
使っている人からメーカー名と型番を聞くのが一番良いのかも知れませんね。
因みに、私の使用目的は\360の安物で十分です。
残念ですが、今の世の中、製品の性能コストではなくて、ブランドや商流などで
定価が決まっているようですね。
大切なのは消費者が目を肥やして、これに満足する飽くなき追求をして行く事が
今までも、今からも、最も大切な企業としてのあり方ですね。
「負けるな日本製造企業!」