おらほーる劇場第2回ワークショップ

　本日、参加者13名。初出場4名。

　とりあえず、アイスブレイクでレクリエーションをやって、発声練習。それから、短い芝居で、実際の舞台稽古の様子を体感してもらいました。

　今回使用したテキストは、次の通りです。

　文章だけではなかなか伝わらないのですが、ＡさんとＢさんの関係性が、Ｃさんの登場によって、徐々にＢさんとＣさんの関係性が強くなる状況にシフトしていくテキストです。

　3人いればできるものですので、ちょっとやってみてください。

ワークショップのエチュード

　汽車の中、ＡとＢが向かい合って座っている。

　　

Ａ　それがね、こないだの久慈まつりでのみこしのことなんだけど…

Ｂ　え？

Ａ　前日になって、みこしのうえに人がのっちゃいけないっていうおたっしがあったわけ

Ｂ　だれからです？

Ａ　だれからって？

Ｂ　そのおたっし。

　Ｃ登場。

Ａ　警察？かな。

Ｂ　かな？って、よくわからないんですか？

Ａ　人から聞いた話だから…。

Ｂ　でも、おみこしはかついだんですよね。

Ａ　あぁ。まぁね。

Ｃ　あの、ここよろしいですか。（Ｂの隣の席をさす。）

Ｂ　あぁ、どうぞ。

Ａ　（Ｂにむかって）こっち来たら…。（窓際の席を空けてあげたら…）

Ｂ　えぇ。（腰をうかす）

Ｃ　いえ、ここで。（座る。）

Ｂ　そうですか…。（座りなおす。）

Ｃ　すみません。（小説を読み始める。）

Ｂ　いえいえ。

Ａ　さっき、一人で砂の城を作っていた人がいたよ。

Ｂ　どこで

Ａ　十府ケ浦の海岸

Ｂ　教えてくださよ。

Ａ　おまえ、爆睡中だったから…。

Ｃ　砂祭りあったんですか？

Ａ　はぁ？。（よくわからない）

Ｃ　昔は、よく、夏場に砂でつくった像を見たものですから…。

Ｂ　最近は、作らなくなりましたね。予算の関係でしょうか…。

Ａ　そうなの？。

Ｂ　よくわかりませんよ。

Ｃ　ちょっと残念ですね。

Ｂ　そういえば、家に砂でつくった千と千尋の坊の前で撮った写真がある。

Ａ　坊？

Ｂ　ジブリの映画ですよ。

Ｃ　神木龍之介君が声をやった…。

Ｂ　あっ、それそれ。詳しいですね。

Ｃ　ジブリのＤＶＤは全部待っていますから。

Ｂ　アリエッティも、宮崎監督じゃなかったんですが、案外よかったですよね。

Ｃ　よかったです。

Ａ　マンガ好きなんだ。

Ｂ　マンガじゃありませんよ。アニメですアニメ。

Ｃ　アニメは日本を代表する文化ですからね。

Ｂ　そう、そうでよね。

Ａ　………。

※    ＡとＢが話をしている場面、そこへＣがやってくる場面。ＣとＢが意気投合している場面と、それぞれの状況の変化でのそれぞれのせりふがないときの動き方、せりふを話している相手への向きなどに気をつけてやってみましょう。