ホリスティックヒーリング宙『心の扉を叩いてみたらきっと何かが見えるはず聴こえるはず』

ホリスティックヒーリング宙(sora)のヒーラー&臨床心理カウンセラー株本のぶこが心・心と身体について綴っています

シンクロニシティー

2007-12-09 15:13:56 | 心・身体・癒し
いつもここに書くときは、いくつかのテーマのなかでひとつ選んで書くのだが、今日は突然「シンクロニシティー」について書こうと思いついた。

今までにも何度か書いてきた「シンクロニシティー」
シンクロニシティーは日本語では共時性と言われ、カール・ユングによって提唱されたことはよく知られている。

で、私自身のことについて言えば、BFAを始めて意識、無意識の世界に強い関心を持つようになってから実に頻繁に起きるようになった。が、振り返ってみると子供のころからよく起きていた現象だったことに気がついた。

ある人のことを思うとその人から手紙が来たり、電話がきたりは四六時中、その人が我が家にやってくることもしばしば。たとえば学校からの帰り道、ふと「○○さんが来ている気がする」と思うと実際その人がいた、ということは珍しいことではなかった。

そんな日常のなかでも実は忘れられないことがひとつある。
それは小学5年生のときのある日の夢に関連して起こった出来事だった。

その当時、住んでいたのは四階建てのアパートの二階。
私はよく窓から外を眺めていた。
で、その夢の具体的な場面というのはこうだ。

いつものように窓から外を眺めていると、ふとある人たちのことが思い出された。その人たちというのが数ヶ月前まで、私が入院生活を送っていたとき同室になった男の子とその後両親。
すると突然、私のなかでその男の子が退院し、家族三人で歩いている姿が見え始めた。さらにその歩いている道の先には私のいるアパートがある。
「いったい何、この映像は?」と思ってふと遠くに目をやると、何とその三人がこちらに向かって歩いている姿が見えた。驚いて固まってしまっている私を尻目に、彼らはどんどん我が家へと近づいてきて、やがて玄関のチャイムが鳴り、
出迎えに出た私の目の前に、男の子とご両親が満面の笑みをたたえて立っていて…
そこで目が覚めた。
が、驚くべきことに何とその日の数時間後、まったく同じシチュエーションが目の前に現れたのだった。

その頃はまだシンクロニシティーという言葉や現象についての知識などなかったこともあり、「正夢」としての認識しかなかったが、それ以降もずっとシンクロニシティーは起きていた。

で、十数年前のこと。
地元の大きな美術館に印象派の絵画展を観にいったときのことだった。
ある絵画の前で私は突然動けなくなってしまった。

何と、そのキャンバスの表面のある部分の筆の跡がくっきりと浮き上がってきたのである。が、それだけではなかった。その筆跡の上に筆の穂先さらには柄までが見え、その絵を握る人の手までが見え始めたのだった。
それまで何度となく絵画展に足を運んでいた私だったが、こういう体験をしたのはそのときが初めてだった。

あまりの感動に家族にそれを話したことは言うまでもない。
が、出来事はそれだけでは終わらなかった。なんと当時大々的に行われていた『システィーナ礼拝堂』の天井画修復作業で、その天井画を描いた「ミケランジェロ」が天井につけた掌の後が発見されたという記事が新聞に載ったのである。偶然とはいいながらあまりにも短い間で起きたことに、しかもその内容の凄さに私のみならず家族中が驚愕したことは言うまでもない。

改めて「シンクロニシティー」について触れるが、何か二つのことが意味やイメージにおいて類似性や近接性をもって現れるとき、このふたつの事象が時空間の秩序で規定されているこの世のなかで、従来の因果性では何の関係も持たない場合でも、随伴して現象・生起する場合、それをシンクロニシティーの作用とみなすというのがそれだ。

ユングは全てではないとしても、偶然の一致は単なる偶然ではなく、「同時発生」か、あるいは普遍的な事柄を作り出す力の連続性によるものと信じたのだった。
こうしたエネルギーによって、直観的な意識と行動が調和する過程をユングは「個性化」と名づけたのだった。
そして、集合的無意識による個性化された人間の意識のコミュニケーションを通して現実の出来事が形成されるというのがユングの論である。

彼の説明によれば、シンクロニシティーとは「非因果的連関の原理」であり、因果関係の外部、あるいは因果関係に付随して働く連絡形式であるという。

ただ、ユングの理論は科学的方法による検証が不可能であるということから、呪術的思考と主張する者もいるという。
しかし、現在では遠く離れた出来事が。直接に物理的な因果関係で結ばれることなく相関性を持ち得るのは量子力学の相関関係で明確にあらわされているのも事実なのである。

あなたも日々の暮らしの中で、こうしたことが起きている可能性は充分に考えられる。
ちょっと気をつけてすごしてみては如何?

カウンセリングルーム『宙』(sora) http://www.kokoro-sora.com/



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