ホリスティックヒーリング宙『心の扉を叩いてみたらきっと何かが見えるはず聴こえるはず』

ホリスティックヒーリング宙(sora)のヒーラー&臨床心理カウンセラー株本のぶこが心・心と身体について綴っています

冬季うつ病と太陽の光

2010-01-02 05:02:22 | 心・身体・癒し
冬季うつ病という病気を知っているだろうか。

これは冬の間、日射量が減少する北欧などの国々で多く見られ、日本でも北海道など冬季間日射量が少なくなる地域で発症するひとが多い。

私が初めてこの病気の存在を知ったのは十数年前になる。北海道に暮らしていた時分に北海道大学などの調査で明らかになったとのニュースからだった。
秋から冬にかけて気分が落ち込み、春が訪れるころになると回復するというのが特徴のひとつに挙げられている。

ノイローゼなど他に精神的疾患が無いことや親族の死や仕事上のストレスなど、心理的、社会的要因が見られないことが診断の基準になっているそうである。

なんとなく気分がすぐれない、無力感に襲われる、睡眠時間が長くなって眠くて仕方が無い、食欲が旺盛になる(甘いものが特に欲しくなる)、体重の著しい増加などが挙げられるが、調査によると十人にひとり以上が冬季に気分や身体の調子が悪くなったり、体調がすぐれず悩んでいるという。

通常の「うつ」とは違い症状としては軽いのだが、その軽さゆえにずっと我慢しているケースが以外に多く、十年以上悩んできたひともいるという。
そうなると日常生活にも支障をきたすことは必至で、はやり専門の機関で一度診てもらったほうがいいのは明らか。

この症状の治療法としては「光療法」が有効とされていて、蛍光灯が十二本ほど並んだ光の箱を1メートルほど離れたところから一分間に数秒の割合で見ることがいいとされている。(症状によって十五分から二時間)

それによって体内時計のリズムを改善していく効果があるのだそうだ。
そして、この療法によりおよそ七割のひとが何らかの効果が見られているという。

私自身は、人工の光が注ぐ大きな箱の中に身体を横たえる治療法をニュースで紹介していたことを記憶している。
当時に比べると格段に利用しやすくなっているとの印象を受けた。

と、ここまでは冬季うつ病に限った話だが、光の効用は思った以上の効果があるらしい。
実際、冬季うつ病に対しての治療、予防法として挙げられているのが、日常生活での日光浴である。積極的に早起きをして朝の光を浴びることで効果が期待できるそうである。
もちろん通常の「うつ」にもある程度の効果があるという。

先日、私が学んでいるボディフォーカスト・アプローチのセミナーで、新宿御苑に出かけてのボディワークが行われた。

とても暑い日ではあったが、広大な公園のなかは芝生が茂り大木がいくつも枝を伸ばし、池が水をたたえ。そのなかを心地よい風が波立つように吹いていた。風になでられた木の葉たちがざわざわと音をたてていた。

太陽の光が粒子となって振り注ぐなかにじっと佇むうちに、身体中に太陽からのエネルギーが注ぎ込まれるのを感じたのだった。
すべてが生命、地球の生命のなのだと感じた。

そして、最後に全員で手のひらに太陽の光を享受する姿勢をとったのだが、そのときはっきりと手のひらに太陽からのエネルギーを感じることができた。力をもらったという実感を得られた瞬間だった。

光を必要とするのは、決して植物だけではない。
人間も地球に生きる生物のひとつ。光をある程度浴びないと、心身の健康に影響すると言われている。

現代社会は昼夜を問わず二十四時間活動している。夜に働かなくてはいけない仕事も現実的には数多存在してる。
それだけに冬季うつ病に似た症状を引き起こす可能性は昔に比べるとはるかに多くなっていることは否めないだろう。

日頃から昼夜が逆転した生活を送っている人、また、日中もカーテンを閉めて薄暗い中で過ごすことが多いという人は、“光不足”にならないようくれぐれも気をつけて、できるだけ太陽の光を浴びるようにして欲しい。

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