real SR

引越しいたします。

産経新聞北京支局は朝日新聞以上の(以下略

2005-05-26 23:58:57 | ニュース
ウズベキスタン情勢は沈静化した後、カリモフ大統領は北京を訪問している。

ちょっと古いニュースだが5月18日産経から。

【北京=野口東秀】
(前略)
中国は、中央アジア地域で民主化運動が高まり政権交代がドミノ倒しのように起きて、中国国内の反政府運動にも火が付く事態を警戒している。
 ウズベクの武力行使を国際人権団体などが第二の天安門事件(一九八九年)と非難していることへの反発も、カリモフ政権支持の姿勢につながっているとの見方もある。
(中略)
ウズベク内には六十八万人のウイグル族系華僑らが居住するとされ、中国政府は近年、中央アジアのイスラム原理主義の浸透への警戒を強め、ウズベク政府などと反テロの合同演習や軍事援助などを行ってきている。


ウズベキスタンのウイグル族人口ははっきりとしていない。外務省資料やCIAブックにはウイグル族はカウントされていなかった。
ウイグル人権プロジェクトの記事によればウイグル人はタシケントやアンディジャンなどの都市部にいる。最後のソ連時代の統計によれば1991年に37000人のウイグル人がいたという。しかしこの記事での68万人は多い感じがする。
この調査に見られるような歴史的なウイグル人の移動のほかにも1920年代に旧ソ連が出稼ぎ労働者を新疆から集めていた事実もあるという。
しかし、ウイグル族系華僑などという、中国発表の用語をそのまま使うとはひどい。
略したが、中国の新聞記事のソースも使わずに東トルキスタンの組織とウズベキスタンのイスラム運動が資金協力をしているなどと情報を垂れ流したり、まったくお粗末な記事である。産経新聞野口東秀君、朝日新聞に転職したまえ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。自分もウイグル族系華僑という表現を... (t(i))
2005-05-27 06:42:52
こんにちは。自分もウイグル族系華僑という表現をみたとき、え?と思いました。はじめは、チベットにやっているような、中共からの移民奨励(事実上断種政策)で出来た混血児かと思いましたが。やっぱり新聞の記事は実際に確かめなきゃイカンということですね。
 ウズベキスタンについてですが、カリモフ大統領は独立後の議会で「第二の日本を目指そう」をスローガンに掲げた大の親日家で、現地民の対日感情も非常によいいですし、石油のパイプライン上でも重要な地域なので、本来ならこういうときこそ日本の出番だったはずなのですが・・・
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コメントありがとうございます。確かに日本の出番か... (kok)
2005-05-27 23:57:29
コメントありがとうございます。確かに日本の出番かもしれませんが、どういうことをすべきでしょうね?なかなか反政府勢力と政府側との和解とかはむずかしいかも。鈴木宗男元代議士と佐藤優さんが失脚していなくても困難でしょう。日本のユーラシア外交は何だったのかということにもなりそうですね。
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