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引越しいたします。

アニワル・トフティ医師来日

2008-08-05 00:12:26 | ニュース

水谷尚子先生よりのメールを転載します。札幌医科大学・高田純博士のわたくしに対する誹謗中傷について(転載はじめ) 氏のHP・ブログの中で、私への名誉毀損に該当する部分に対して、反論しておきます。 

「プロジェクトJ1をも、妨害してきたのは、あなたではないですか」について:

そもそも氏の著書のウイグル語訳作成のため、ウイグル人訳者を紹介したのは私でしたし、氏に世界ウイグル会議トップであるラビア・カーディル女史を紹介したのも、さらにはウイグル人医師で原爆被害調査を行なったアニワル・トフティ氏を紹介したのも私です。中国で制作された原爆実験に関するDVDなどを差し上げ、「ウイグル人の健康調査をするなら協力しましょう」とも申しました。したがって、感謝されこそすれ、このような誹謗中傷をうけるいわれはなく、何を根拠にこのようなことを言っているのか皆目見当がつきません。

「アニワル医師のシンポジウム参加を、『私は絶対に阻止します』と言った、水谷尚子氏から、掲載を不満とする旨のメールが、その後、届きました。意外ですが、ご希望なので、掲載を下げます。勇気あるアニワル医師の参加をまっています。誰にも、脅迫行為はゆるされません」:について

 現時点で高田氏とアニワル・トフティ氏は、一度も会ったことも、電話で話をしたこともなく、メールでのやりとりも数回で、互いにどういうパーソナリティの人物かは知らない間柄です。私は高田氏にアニワル氏をうっかり紹介してしまった手前、アニワル氏への「紹介責任」があります。 高田氏からは昨年8月中旬頃、初めて私にメールがありました。アニワル氏の初来日・帰国を新聞で知って、彼の来日の手伝いをしていた私に、連絡してきたものと思われます。その後、私はアニワル氏が日本の医学関係諸機関で何らかの勉強ができないか、その可能性を探るために高田氏と数回のメールのやりとりをしましたが、結果として、高田氏が私に伝えて来た結論は、「大変難しい」という返事でした。 高田氏のユニークなHPやブログからは、ある種の政治・思想傾向が濃厚に示されています。高田氏らが、反中国にせよ嫌中国にせよ主張するのは、自由にやればよいのです。しかし、日本の政治状況を何も知らない私の友人であるアニワル氏を、高田氏らの政治的主張にハクを付けるため呼び寄せて、「ダシ」に使うことは許さないと申しているのです。 アニワル氏は、職業活動家であるラビア・カーディルさんやドルクン・エイサ氏とは違い、第一に「今後も医学の世界で生きていきたい。現地(故郷)の患者を救いたい」と考えている人物です。政治的弱者で、故郷に身内を残して国外で生活している亡命者の、その家族の身の安全を、高田氏は考慮したことがあるでしょうか。

 医師として異国で不遇であるアニワル氏の将来に繋がる建設的な話ではなく、却って彼にとってマイナスとなる政治集会にだけ騙してひっぱりだして、政治的に利用しようとする姿勢に、~ましてやそれが大学教員だと言うことに~わたくしは怒っているのです。厳しい立場にある政治亡命者を、より窮地に立たせるような事を、社会的地位も、帰るべき国も持っている者がすべきではない。教育現場の末端にいる者として私は、高田氏のこのような不誠実さを容認できません。

 私が高田氏にシンポへの抗議メールを送信したのは2月3日夜9時半。そして高田氏が私の抗議メールをHP上に公開すると送信してきたのは翌4日朝9時半。私がメールに気付いた正午過ぎには、すでにHP上に公開されていました。私信を、事情を分からない不特定多数に対して公開し、一方的に自らを「正義の味方」「特撮ヒーロー」のように表現し、わたくしを全く何の根拠もなく「中国共産党の工作員」と罵倒するのは、「ユニーク」としか言いようがありません(苦笑)。

 被害者には、アニワル氏の言にもあるように、漢人だって大勢居ます。特に、中国人民解放軍兵士の中に、大勢の被曝者はいるわけです。「反中」「反中国」と、被曝者救済とは、全く異なる次元の話であり、ただ中国を口汚く叩くことがまるで正義であるかのように、凄いことをしているかのようにヒロイズムに溺れている方々については、私は嫌悪感さえ覚えます。こうした人々には、中国籍の友人が一人もいないのでしょう。 この問題に関わるならば、ひとりの命、運命を大切にすることが肝要だと、そして、天下国家、そして民族や政治を語る前に、一人のひとを大切にすることからはじめるべきだと、わたくしは考えます。  

過去にイルハム応援団主催の勉強会は、A教授、Aさんらについても、主催意図を隠して招聘し、本人の許可を得ない前に宣伝をした経緯があります。猛省を促したいところです。また、最終的にはアニワル氏個人の判断です。こうした人々であれ、蜘蛛の糸として頼るしかないという選択を彼がしたならば、それはそれで彼の意志であり、私は今後とやかく言うつもりはありません。
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「中国を追われたウイグル人」で照会されている、新疆ウイグル自治区ロプノール周辺核汚染の衝撃的事実を世界に告発した英国、チャンネル4のドキュメンタリー「シルクロードの死神 Death on the Silkroad」に参加した、英国亡命ウイグル人アニワル・トフティ医師がこの8月6日の広島原爆投下の日を機会に来日し、都内で講演を行うことがわかった。

関連リンク
「Death on the silkroad(シルクロードの死神)」について
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20070103

講演の期日、場所は次のとおり

日時 8月7日 (木曜日)午後6:30~8:30

場所 東京都千代田区平河町2-4-1 都市センターホテル
   03-3265-8211

参加希望者は日本政策研究センターまで問い合わせしてほしいとのこと

アニワル・トフティ氏略歴
1963年東トルキスタン(中国新疆ウイグル自治区)、コムル(哈密、[ハミ])生まれ、鉄道局勤務の父の転勤でウルムチで育ち、漢語(中国語)で教育を受ける。
1991年鉄道局付属病院の医師となる。1996年留学目的でウズベキスタン、トルコに渡航し、トルコで病院に勤務する。
1998年7月新疆ウイグル自治区での核実験の影響を潜入取材した、英国独立系テレビ、チャンネル4のドキュメンタリー「シルクロードの死神 Death on the silkroad」の取材に参加する。
1999年イギリスに政治亡命。

アニワル氏語録
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「中国では被爆者が団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治療費も出ない。中国政府は『核汚染』はないと公言し、被害状況を隠蔽しているので、海外の医療支援団体は調査にも入れない。医者は病状から『放射能の影響』としか考えられなくとも、カルテに原爆症とは記載できない。学者は大気や水質の汚染調査を行うことを認めてもらえないから、何がおきているのか告発することも出来ない。このように新疆では、原爆症患者が30年以上放置されたままなのだ。」

「被爆国日本は新疆ウイグルの現実を知ってほしい。中国が核実験をするたびに日本は非難声明をしてきた。それは新疆の民にとって頼もしかった。日本から知恵をもらい新疆で生かすことを考えている。」


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
http://jp.youtube.com/watch?v=F1lbW3bClkk&f... (よしだ)
2008-08-07 03:58:13
http://jp.youtube.com/watch?v=F1lbW3bClkk&feature=related
ウイグルの人たちは、何を訴えてるんでしょうか。
とにかく、すごい迫力です。
返信する
よしださん、情報どうも。 (kok)
2008-08-07 21:49:06
よしださん、情報どうも。
いや、そういえばモーリー氏の番組って終わったんですってね。

これから彼は中国の民族問題などにどうやってかかわっていくのでしょうか。
返信する
 アニワル氏の講演録は、9月に発売されるセンタ... (水谷尚子)
2008-08-08 22:23:16
 アニワル氏の講演録は、9月に発売されるセンターの刊行物の10月号に掲載される予定だそうです。このセンターは、保守系のシンクタンクなのですが、センター長のお人柄からなのか「間口」「受け皿」が広く、なかなかユニークです。

 本日アニワル氏は無事帰国しました。いろいろありがとうございました。

 広島に同行し、彼と共に猛暑のなか、祈念式典に参加し、原水爆禁止世界大会なども見学してきました。私も広島の式典は、初めてでした。
 彼は式典の最中、「涙が出そうだった」といいます。原爆投下から半世紀以上たった現在でも、日本では被爆者がこんなに多くの人々から追悼されていることを知り心うたれたとともに、故郷の原爆病で死亡した人々や治療から見放された患者たちをおもうと、胸が痛くなったそうです。
 なにせ急に「広島に行きたい」と電話があり、短期間でしたから、私がしてあげられることは多くはなかったのですが、彼にとって、刺激的な旅になったことは確かなようです。
 新疆の原爆症患者救済については、たいへん難しい問題で、中国政府を口先で攻撃しても、糸口は見つからない。現地に医療を持って行くには、ある意味で「妥協」しなくてはならないこともあるでしょう。地を這うような、地味で労多い仕事になると容易に推察されますが、アニワル氏がそれを続けていくこと(いけること)を、願っています。
 また、こうした深刻な問題が、不毛な「左」「右」論争のダシに使われ、「前途」を阻まれることがないよう、願ってやみません。
 私はあまり「左」「右」という分類のしかたをしたくないのですが、今回のアニワル氏の訪日では、その双方の立場にいる私の友人~TさんとIさん~が、助けて下さったことをここに記し、彼らに心からの感謝を申し上げる次第です。
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