http://www.molon.de/galleries/Czech/Prague/Castle/img.php?pic=6
上のリンク先は去る6月5日のブッシュ大統領がラビア・カーディルさんと対面したチェコ共和国首都プラハ市外務省として使われているチェルニン宮殿である。ブッシュ大統領はG8サミットの直前にここで、「自由と民主主義」のための演説を行い、ラビアさんのことも言及した。その内容はどのようなものだったのか、少し紹介してみたい。
最初にチェコ共和国の歴史にたたえる。チェコへのMD配備に反発している、ロシアへのあてつけであろうか。チェコの近代民主主義の理想はナチスとコミュニストによって2回にわたって中断されたとする。このチェルニン宮殿(チェコ外務省庁舎)の中庭で1948年共産党クーデターのときにマサリク外相は殺害されていたそうである。そして、それからのチェコの歴史、プラハの春や憲章77を褒め称えて1989年のビロード革命である。
ブッシュ氏はチェコでの民主化がそれからの東欧全体の民主革命につながり、ブレジネフ、ホーネッカー、チャウシェスクらが次々と民主勢力によって打ち倒されたことを誇るのである。
「自由は抵抗する、自由は遅れるが否定されるはずがない。」
そして、共産主義は倒されて自由がヨーロッパにもたらされた。自由と民主主義の輝かしい勝利である。しかし、その平和に取り残されて過激主義に走った者たちが9.11をもたらしたと述べる。テロリストの目的は全体主義国家をもたらすことであると断罪。対テロ戦争を冷戦になぞらえた、イデオロギー戦争であると断定するのである。
「私を異見派、(反体制派)大統領と呼ぶなら呼べ」「自由のために立ち向かうことで私が異見派と呼ばれるなら喜んでそう呼ばれよう。」とブッシュ氏は大見得を切る。
そして、ブッシュ氏はベラルーシ、ビルマ、キューバを含む世界の最も独裁的な政治体制からの人々を含む、17人の5大陸からの反体制派と会見したと述べた。
そして、ラビア・カーディルさんに個別に言及した。
「私が対面するもう一人の反体制派は中国の、ラビア・カーディルである。彼女の息子達は収監されてるが私たちは彼女の人権活動への報復ゆえにであると信じている。ラビアのような人々の才能は彼らの国の武器や地下の石油よりもはるかに価値ある資源なのである。」
ブッシュ大統領はこのように自由と民主主義を求める人々をアメリカは支えていくと言うコンテキストで演説を進めていく。(つづく)
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2007/06/20070605-8.html
ラビア・カーディル紹介サイト↓
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