real SR

引越しいたします。

ウイグルと風刺画事件、真相は?

2006-02-12 22:34:13 | ニュース

全世界にその規模を広げつつある、デンマークから始まったムハンマド風刺画事件。
新疆ウイグル自治区はじめ中国国内では、報道管制を行なってはいないが、ムスリこの事件の報道は小さな扱いのようである。しかし、ムスリム系少数民族の中にこの情報は本当に流れているのだろうか?

先に投稿した1989年の第二次天安門事件の2週間前5月19日にウルムチで「性風俗」という雑誌に対するデモがウルムチでのムスリム系(ウイグル族および回族)の反漢族デモ、およびウルムチの共産党委員会に対する暴動に発展した事件のことを取り上げた。確かに回族、ウイグル族が「愛清真無罪」とか言って行動をとることがあれば、その目的が外国であっても共産主義中国は恐怖感を抱くだろう。特にウイグル族と回族の連合は悪夢だと思う。
17年前のようなことにならない理由としては、教育の成果により「世俗化」が相当に成功している、また公安、武警などの監視が完全に功を奏していることが考えるれるであろう。中国は暴動の恐ろしさを認識しているとも言える。

また、世界ウイグル人会議が言うように中国はこの事件を利用しているようだ。
akiさんのブログより
中国情報局(サーチナ)
中国の李肇星・外交部長(写真)は6日、ノルウェーの首都・オスロで、同国のストーレ外相と会談。イスラム教の預言者であるムハンマドの風刺画をめぐり、シリアにあるノルウェー及びデンマーク大使館が放火されたことを受けて、李・部長は、国際法に基づいて、外交使節団の安全を確保するように呼びかけた。7日付で中国新聞社が伝えた。
  会談で、李・部長は「宗教や文明が異なる場合は、相互尊重、相互親善を重視するべきで、国際法に基づいて外交使節団の安全が守られなければならない」と発言、イスラム諸国で拡大する暴力行為を非難する意向を示した。

「お前が言うな。」という感じだ。去年の対日暴動で外交使節団の安全を確保しようとしたのか疑問がある。
 この風刺画事件で民主国家の中では対イスラムの感情が悪くなることは避けられそうにもない。そこで中国とすれば心置きなくウイグルの世俗化、漢化に力を発揮できるというものである。
ノルウェーといえばラフト人権財団のお膝元でもあります。とほほ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 まさに、「「お前が言うな。」の一言に尽きますね。 (よしだ)
2006-02-13 01:20:38
 まさに、「「お前が言うな。」の一言に尽きますね。
日本の大使館襲撃や領海侵犯、度重なる内政干渉など、尊重も国際法も何もありません。
以前の記事にあった、「モスク入場制限」なんて、ストレートにイスラム冒涜です。
ムスリムの行動規範を、非ムスリムが定めているわけですから。

東トルキスタンの状況は、身につまされます。
「人事ではないな。」と。

>教育の成果により「世俗化」が相当に成功している

教育という名の占領政策恐るべし、ですね。
類似のテーマを扱うブログがありましたので、アドレスを掲載します。

http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060212/1139703953
返信する
よしださん。毎度情報どうもです。 (kok)
2006-02-13 23:57:54
よしださん。毎度情報どうもです。

「世俗化」イスラムの戒律がやや甘いといわれるウイグルで、経済発展のためには仕方ないという面はありますが、それが住民の政治参加と引き換えに(かつ不十分な参加)何百年もの伝統が侵害されています。中共から見れば植民地支配をやってきた西欧に対して「おまえが言うな」なのかもしれません。しかし、その西欧の「失敗」を踏まえず、同じような考えで準植民地支配をしようとする中国に問題があります。
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