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タクラマカン異説

2005-09-03 23:35:10 | うんちく・小ネタ
ウルムチの研究者がタクラマカン砂漠の名は誤訳されてきたのではないかと報告した。
8月18日 人民網 英語
ウイグル語で「一度とらわれたら、のがれることはできない」と言う意味であると広く信じられてきた。新疆社会アカデミーの研究者Qian Bouquanは言った。
ウイグル語の方言の音声的研究の結果、「タクリマカン(Taklimakan)」は「ポプラの国」と言う意味であり、なぜなら「タクリ」はトルコ系言語のポプラと言う意味の「Tohlak」あるいは「Tohrak」の派生語であるからである。
「タクリマカン」は中国語「北京官話」での「タクラマカン」として知られている。
他方、歴史書には南北朝時代(420-589)この地域にはポプラが豊富であったことが書かれている。
Qianによれば「Takli」の後の「ma」と言う音節は「大きい」を意味し、「kan」は古代ペルシャ語で国、街、村を意味する「kand」の異なる綴りであるのだという。
この砂漠の名が誤訳されたのは1980年代初めに新疆を訪れたジャーナリストたちの一団が地域の人々の説明を誤解し、「タクリマカン」の意味を「一度とらわれたら、のがれることはできない」と説明してしまって本を編集したからである。この誤解は学校の地理の教科書にまで載って、通用するようになってしまった。

日本でも「タクラマカン」の意味としては「NHK シルクロード」から地理の参考書まで「ウイグル語で一度入ったら出られないという意味」だというのはほぼ「定説化」してしまっています。
なんでも現地では砂漠は「サハラ」とかいうそうなんですが。
しかしこの学者も南北朝時代の文献をわざわざもとだす所があやしい。今でもポプラはよく生えているんじゃないだろうか。



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