いよいよ特番の日

今日春分の日は、午後１時から
特別番組『いまさらながらのラブレター』の生放送。
リクエスト曲の確認と、私信の部分を放送で読んでしまわないようチェックするため
頂いたお便りに、簡単に目を通しました。

なぜ「簡単に」かというと、何回も読んでしまうと
確かに意味もよく分かり、上手に読み上げられるようになるのですが、
同時に、その時に感動した新鮮な気持ちが、どうしても薄れてしまうから。

聞いている人には、下手な読み方で聞き苦しいかもしれないけど
あまり丁寧な下読みは、しないでおこうと・・・

実は、予想を上回る沢山のお便りが届いて、ビックリしています。
日頃、ラジオは聴くだけで、今まで一度もお便りを出さなかった方から
今回だけは、家族に分かると困るので、ラジオネームを変えた方まで
いつもと少し違う、でも、雰囲気はいつものままで４時間お届けします。

昨日からのあいにくの雨で、お墓参りを断念された方も
三連休最終日の今日は、お部屋でラジオを楽しんでください。

ところで昨夜は、日曜劇場『冬のサクラ』の最終回拡大スペシャル。
２時間泣きっぱなしでしたが、ヒロインの幸せな人生は、ある意味羨ましくもあります。
人生の充実度や幸せの量は、寿命の長さ、ましてや地位や財産とは
関係ないことを教えてくれる、素敵なドラマでした。

黄金を抱いて翔べ

今朝の番組でも、被災地にラジオと電池を贈る活動のご案内をさせて頂きました。
直後から、問い合わせや持参など、様々な反応を頂いて感動でした。

　「自宅の備蓄分は、ちゃんとある？」「本当に、いいの？」
募集を呼びかけておいて・・・思わず心配していた私（笑）。
リスナーの皆さんの優しさのおかげで、一段と暖かさが増した一日でした♪

取材の後は、まっすぐ家に戻って、推理小説三昧。
最近、お金をかけずに余暇を楽しむ工夫に目覚めまして～
それが、無料貸し本屋・藤田文庫！

読書好きの夫が、大阪に通勤する電車内で読む文庫本達です。
法廷小説とかお堅い本が多くて、好きな作家・ジャンルは違うけど、
まあ、自分では絶対買わない難しい本を読んでみるのも、
視野が広がるかな～って。

昨日、例によって夫の巨大本棚を物色していたら
なんと、大好きな高村薫さんの著書を、一冊だけ発見！
1990年、日本推理サスペンス大賞を受賞したデビュー作です。
帰宅した夫に見せたら、
　「ああ、その本？唯一、途中までしか読んでない本やねん」好みじゃなかったそうな。

文庫本の栞をみたら、一番面白そうなところで、読むの止めてるっ！
信じられん。ここで、止められるヤツがいるなんて・・・
やっぱ性格だけでなく、読書の好みまで全然違うわ（しみじみ・・・笑）

というわけで、今日は久々に高村薫ワールドに、どっぷりはまりました。

不安で、ザワザワする時は

被災地の皆さんのことは、もちろん心配でたまらないけど
一部のリスナーさん達のことも、すごく心配。
理由も無いのに涙が出てくる・・・会社やアルバイトに行けなくなった人も。
食べ物の味がしない・・・なんて人もいて、大丈夫ですか？

テレビは、辛い映像を繰り返して流したり、不安をあおるような表現・演出をすることもあるから
テレビを見続けるのは、心によくないと思います。
音楽を聴いたり、散歩に出かけてくださいね。

私の場合、心がザワザワして落ち着かない時は、掃除をします。
今日は、洗面所を徹底的に磨きました。

クレンザーの代わりに、環境に優しい重曹を使って。
洗濯機も、ボロ布で新品みたいになるまでゴシゴシ磨いて、
洗面台のキャビネットは、古歯ブラシに重曹をつけて、隅々まで。
　「ゲゲッ、けっこう汚れてるじゃん！」たまに独り言、後は黙々と・・・。

何も考えず、無心になってゴシゴシ拭いていると、
なぜか気持ちが、どんどん落ち着いてくるんです。
心が痛いときは、単純作業が効きますね。
その上、掃除した場所がピカピカになると、気持ちも爽やか。気が晴れます。

最後に、新聞紙を濡らして、鏡を拭いたら完了！
新聞のインクって、鏡の油膜汚れを取ってくれるから、綺麗になるよ～♪
ただし、爪が真っ黒になるからご注意を！

エネルギーチャージ完了です！

「やっと２時間終わった・・・」番組前半が終わった時、正直、そう思いました。
いつもなら、「嘘でしょ～、もう２時間たった？」
それが今日に限って、オンエア時間を長く感じるくらい、疲れました。

ずっと会いたかったヘビーリスナーさんが、卒園式を終え春休みになった息子さんを連れ
遊びに来てくれたというのに。
仲良しの男性リスナーさん達も、差し入れを持って、顔を見せに来てくれたのに・・・。

毎日繰り返し見続ける震災の映像に緊張して、いつのまにか、心が疲れていたようです。
自分では、平気なつもりだったけど、声だけは正直。
知らず知らずのうちに、今日は声が沈みがちだったみたい。

　「あの日以来、心から笑えない。けいちゃん、せめて明るい声で放送お願いします」
リスナーさん達からの同内容のファックスで、ようやく気づいたダメダメな私。
　「こんな時こそ、私がみんなを元気づけるんだ！」そう決心して、今日は家を出たのに。

スグ気持ちを切り換えて、明るい声を出すようにしたら
まるで鏡みたいに、メールやファックスが、とたんに前向きな内容に変わり
明るい曲調のリクエストも、どんどん舞い込みました。

番組の終盤、３月11日が若くして亡くなった長女さんの命日である男性リスナーさんから
ファックスが届きました。
達筆な力強い文字で、ご自身に言い聞かせるように書かれた内容でした。

　『たくさんの人が亡くなって、娘と同じ命日の人ができてしまいました。
　　庭の水仙も咲きそろい、お水取りも終わって、季節は走り出しています。
　　頑張って、生きている限り世の中の為になることをしよう・・・』

今日はリスナーの皆さんから、いっぱいエネルギーをもらいました。
エネルギーチャージ完了しましたので、今度こそ私から発信して、お返しをさせて頂きます！

　

今の私に出来ること

阪神大震災の時は、現地で取材して伝えることで、少しでも役に立ちたいって。
張り切りすぎたのか、結局、過労と心労で倒れて、大迷惑をかけた私。

今回は、仕事内容も違うし、出来ることは限られているけれど
私にだって、『出来る事』があるはず。
放送で、繰り返し義援金や貢献情報を呼びかけることだって、
私の声をきっかけに、誰かが、行動を起こしてくれたとしたら・・・。

今朝、打ち合わせ場所のスターバックスでも、店舗内の節電にご協力くださいって。
関西から送れる電気は、制約があるため限りがあるそうですが、
それでも、節電して一緒に頑張るという気持ちこそが、大切なんです。

帰りに寄ったスーパーマーケット。
トイレットペーパーの棚が、全段空っぽ！！
被災地優先なので、入荷が遅れて品薄なんだそうです。
不安だからと、ついつい買いだめたくなるのが人情ですが、
無用な混乱を招くので、我慢しようと思います。

無駄を排し、贅沢し過ぎていた暮らしを、引き締める。
そうやって浮いたお金を、義援金に回す。

こんなことも、私に『出来る事』の一つなんですね。
うんと長引きそうな復興を支えるために、無理をせずに、
継続出来る貢献をしたいと思います。