藤田けい☆幸せブログ

読んだ人が、ホッとした気持ち、
明るい気分になってもらえたら嬉しいです。

ずっと忘れない一日

2020年07月18日 | 日記
今日は、これからもずっと忘れられない
思い出の一日になると思います。

番組が終わって、興福寺で鹿と遊んで
上機嫌で帰宅した直後
とても悲しい知らせを受けました。

ご近所の男性が亡くなったと。
新婚で引っ越してきた頼りない私達夫婦に
とても親身になってくださった、心強い存在の方でした。

三年前に大病を患われてからも
道で会うと、趣味のクラシック音楽のこと
何度も音楽を聴きに行った海外旅行や、登山の話
そして闘病のことなど
気さくにお話をして下さり、その内容が
とても楽しくて、いつも夢中で聞き入っていました。

 「大手術のあと、自分史をまとめたくなってね」と
一冊、我が家の郵便受けに入れて下さいました。

そして今年の春も、愛する故郷について調べた事や
書きたい事が溢れる中を厳選して、一冊に編纂した本を
我が家のポストに、自ら入れて下さって。。。

2冊とも、分析力やユーモアがあふれる文章が素晴らしくて
いっきに読み上げてしまい、ぜひ感想や質問をさせて頂きたく
道でバッタリお会いできる機会を
狙っていた私でした。

まさか、まだお若いのに、こんなに早く
お亡くなりになるなんて。。。

知らせを聞いてから、なぜ
ご自宅まで本のお礼に伺わなかったのか
せめて電話で、どれほど興味深く読んだのかを
伝えておけばと、後悔するばかり。。。
 「後悔、先に立たずって、こういうコトでしょ?」と
夫を相手に、ウジウジ泣き言を言うばかり。

でも、ご本人の遺志で、明日のお通夜も明後日のご葬儀も
家族のみで執り行うとお聞きしたので
せめて、夫と共にお悔やみにご自宅へ。
夕方でご迷惑かもと思ったのですが、もう
いてもたっていられなくて。


数ヶ月前にお会いして、楽しくおしゃべりした時とは違い
随分と痩せていらっしゃいましたが、
お顔はとても綺麗で安らかでした。

奥様が、時折ご主人のおでこを愛おしそうに撫でながら
亡くなるまでの経緯を、聞かせて下さいました。

その時、あっ、今 お部屋にいらっしゃるなあ。。。と
なぜかハッキリ感じられ
とても温かい気持ちになりました。

だから、お布団に寝かされているお顔に向かって
 「頂いた2冊のご本、とても興味深く読ませて頂きました。
  ずっと大切にしますね。
  あと、本当にお世話になり、ありがとうございました」と
声に出した瞬間、心がス~ッと軽くなりました。

言わなかった本のお礼を、これからずっと後悔するんだろうなと
覚悟していたのですが、こうして心が軽くなる機会を
作って頂けて、遺族の皆さまに心から感謝します。

それから、
 「(ラジオだけでなく)ブログも、読んでるよ」と、
会うたびに言って下さるのに
一度もブログに登場して頂かなかったので
それが自分としては(勝手に)心残りでした。

今日やっと書くことが出来ました。
 「でもどうせなら、生きているうちに、
  もっと書いてくれたら良かったのに~」と
ニコニコ笑っていらっしゃるコトでしょう( ´艸`)

今日は、知らせを受けて物凄くショックで、
直後は、後悔のため深く落ち込んで
でも最後は、ホッと温かい感謝の気持ちでいっぱいになって。。。
と、目まぐるしく変わった感情の一日でした。

これからも折に触れて
頂いた自分史と研究誌を読み返して、
中身の濃い、充実した生涯を送られた
『人生の先輩』の生きざまに触れ
自身を振り返り、鼓舞したいと思います。

楽しい会話と優しいお心遣い、本当にありがとうございました。

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