朝の風景

霜が降りるほど冷え込んだ今朝。
ゴミだしに出ると、柴犬の散歩させているおじさんが
向こうから近づいてきます。

驚くほど、ゆっくり、ゆっくりと。

私も、道に落ちている吸殻を拾いながらだから、
あちこち見回し、しゃがんだりして、ゆっくりすれ違いました。

そうやって、お互いすれ違うとき
なんとなく会釈して、ニッコリ。

　「もう年なんで、このスピードでしか歩けないんですよ」
おじさんは、そう言いました。

私がワンちゃんの前に、ゆっくりかがむと
静かにパタリパタリと尻尾を振って、
おだやかで優しい顔で、私を見ています。

高齢ですが、ちょっと太めの可愛い柴犬でした（笑）

幸せそうなワンちゃんとおじさんは、朝日に向かって
また、ゆっくり歩いていきました。

飼い主によって、ペット達の生涯はまったく違います。
大切に飼われている様子を見ると
こちらまで幸せな気持ちになりますね。